今日は、みんな大好きな「ぼんこ」「しっこ」のお話です( ̄▽ ̄;)
奥州市ではうんこのことを「ぼんこ」おしっこのことを「しっこ」「しょんべ」といいます。語源は、音とか形状とかでしょう。うんこの方言は各地にありますが、「ぼど」「ぽん」「ばる」などと表現する場合が多いようです。これは排出するときの音でしょうね。しっこの「し」は、そのとおりしーっとするからですね。
「ぼんこ」は、形状により呼名が変わり、便秘してかなーり硬くなると「きだくそ」「ボンギリクソ」等と表現します。
「なんの3日ぼんこしねでらったれば 鉈で切るよなきだくそではったったで」
(3日も便秘したら、鉈で切るような太いウンコが出ました。)
一方、下痢をした場合には、「腹溶げ」といいます。昔はなんだりかんだり食べたので下痢をする人が多く、腹溶げはよくあったように思います。
「なんだ!ツラ色わりぞ、腹溶げでねが?」
(なんだ!顔色が悪いですね。下痢してるんじゃない?)
腹溶げといえば、思い出すのは、チビルことですが、おしっこもうんこもちびった時には、「むぐす」「もごす」を使います。今は、尿取りパッド・リハパンという便利なものがあるので、そう簡単に「むぐる」ことはなくなりましたが、昔は大変だったと思います。お酒を飲み過ぎてグラグラになって立てなくなり、「むぐり」そうになってるじいさんなんていたもんです。
また、この辺にはご多分にもれず昔は肥溜めがあったのですが、そこに入っている人糞のことをダラといいます。完熟のダラはそれほど臭いがなかったとは言いますが、実際撒いた後はとてもひどい匂いだったと思います。
便意や尿意を催すと、「ぼんこ詰まった」「しっこ詰まった」といいます。ビアガーデンなどで話に夢中になってる人が良く「わがね、しっこ詰まった」と言ってトイレに駆け込みます。もちろん尿道が尿路結石とかで詰まっているわけではありません。
糞、尿とくれば、「へ」も取り上げなければなりませんが、「へ」については、そのまま東北でも屁ですから、取り立てて書くことはありません。ブーブーやってると「なんたら、へったれだな」とか言われますが。
最後に今は亡き父が言っていたことを書いてみます。
「へには、ぶー、すー、ぴーの三種あり。ぶーは音はすれども匂いなし。すーは、音はなけれど臭い芳し。ぴーは、ややもすれば身の出る恐れあり。」失礼しました(^◇^;)