始めにダウンを奪ったのはマルケスだった。
3R、マルケスの豪快な右ロングフックがパッキャオの顔面をとらえる。
パッキャオの体が大きく後方に飛ばされる。
ダメージは大きい。
しかし意識はしっかりしている。
そのせいか、その後なぜか慎重なマルケス。
3、4Rと優位に戦いを進めるも、パッキャオに大きなダメージを与えることができない。
ダウンのダメージが徐々に回復しかけた5R、今度はパッキャオが反撃に転じる。
狙い澄ましたカウンターの左ストレートが刺すようにマルケスの顔面に決まる。
見た目以上にダメージのあるマルケス。
流れは一転してパッキャオに傾く。
続く6Rもパッキャオの波状攻撃は続く。
マルケスの体力がみるみる削られていく。
ダウンのダメージとスタミナの消耗に苦しむマルケス。
完全にパッキャオペースとなる。
調子づくパッキャオ。
強引にたたみかけるような攻撃が続く。
6Rゴング間近。
ロープ際までマルケスを追い込み、さらなる猛攻を繰り出そうとするパッキャオ。
そこに一閃、マルケスの逆襲の右フックがさく裂。
激烈なカウンターが火を噴く。
当たった瞬間にパッキャオの意識が飛ぶ。
棒のように前のめりに倒れていく。
カウントを待つまでもなく勝負は決した。
マルケスの劇的逆転KO勝ちとなった。
いゃーーー凄い。
これぞボクシングの醍醐味。
神がかりの一撃だ!