普通、小説を先に読むと、映画は原作に忠実に作られることを期待する。
映画の成功は小説の面白さをいかにそっくり再現できるかにかかっている。
よからぬアレンジが多くなるほど映画は失敗する。
それがセオリーなのだが本作は違う。
小説通りに映画化したのではまとまりのない切れ切れのドラマになってしまう。
さあ、これをどうさばく、ハリウッド。
結果は、いたって簡潔だった。
原作は設定のみを採用する。
ストーリーはほとんどオリジナルになっていた。
これが功を奏することになる。
出だしがすごい。
超高速ゾンビに超高速ストーリー。
のっけから一息つくまもなく、ゾンビハザードの激流にのみこまれてゆく。
後半までの3/4までは緊張がゆるむことがない。
残りの1/4でようやく月並みに落ち着いてしまう。
後味を考えずに破滅的に最後まで突っ走ればよかったのにと思う。
★★★★ → ★★★