中学の修学旅行。
みんなで大浴場に入った。
なぜかはわからない。
その当時、私は杉山君が妙に気になっていた。
杉山君は昨年、山奥の分校から転校してきた。
ただ単に田舎者の転校生ということで気になったのか。
それとも、杉山君が純朴で、小柄で、毛深くて、縄文人のように野性的だったから気になったのか。
いまとなっては思いだぜない。
軽い好奇心のつもりだった。
杉山君が風呂に入っている間に、私は杉山君の下着入れを覗いた。
編みかごの下着入れの中に、パンツが広げたまま脱ぎ捨てられていた。
特段パンツに関心はなかったが一目見てギッとした。
パンツのお尻のあたりにもっこりとうんこが付いていた。
もっこりである。
面ではなく立体のうんこである。
隆起したうんこである。
あり得ない大きさである。
漏らしたかどうかの問題はこの際どうでもいい。
それよりも、なぜこのような状態であけっぴろげにパンツを置けるのだろう。
私には到底理解できない謎だった。
やはり杉谷君は野人なんだと思った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます