時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

杉山君のひみつ

2015-12-23 13:18:24 | 人間シリーズ

中学の修学旅行。

みんなで大浴場に入った。

なぜかはわからない。

その当時、私は杉山君が妙に気になっていた。

杉山君は昨年、山奥の分校から転校してきた。

ただ単に田舎者の転校生ということで気になったのか。

それとも、杉山君が純朴で、小柄で、毛深くて、縄文人のように野性的だったから気になったのか。

いまとなっては思いだぜない。

軽い好奇心のつもりだった。

杉山君が風呂に入っている間に、私は杉山君の下着入れを覗いた。

編みかごの下着入れの中に、パンツが広げたまま脱ぎ捨てられていた。

特段パンツに関心はなかったが一目見てギッとした。

パンツのお尻のあたりにもっこりとうんこが付いていた。

もっこりである。

面ではなく立体のうんこである。

隆起したうんこである。

あり得ない大きさである。

漏らしたかどうかの問題はこの際どうでもいい。

それよりも、なぜこのような状態であけっぴろげにパンツを置けるのだろう。

私には到底理解できない謎だった。

やはり杉谷君は野人なんだと思った。

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