撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

熊本電鉄 北熊本車庫(2018.8.13) モハ71 保存車

2018年08月24日 22時23分29秒 | 西鉄、地方鉄道、路面電車(九州)
8/13に、熊本電鉄 北熊本車庫で保存車のモハ71を撮りました。
モハ71形は1954年と1957年に、旧国鉄モハ90形の3両が熊本電鉄に譲渡されて登場しています。
さらに遡れば、現在のJR可部線の前身となる広島電気で1928年に登場した1形です。
全長12mほどの路面電車のような大きさですが、鉄道線用の車両です。

広島電気は1931年に広浜鉄道に譲渡され、1936年に国有化されています。
国有化に伴いモハ90形となりましたが、引き続き可部線で使用されていました。
1945年の広島の原爆でモハ90形は7両中、4両が被災して廃車されました。
熊本電鉄でモハ71、73となるモハ90005、90001は幡生工機部に入場中で被災しなかったようです。
しかし、モハ72となるモハ90003は横川で被災したものの復旧されたとのことです。

熊本電鉄では、モハ73が1978年、モハ72が1980年、モハ71が1981年に引退しています。
モハ71は車籍は失ってたものの、北熊本車庫内の入換用に使用されていたとのこです。
1996年に茶色一色の塗装に変更されています。

写真は、北熊本車庫で保存中のモハ71です。



最後に整備されたのが2009年とのことで、少々、痛みが進んでいるようです。
会社状況は厳しいでしょうが、ぼつぼつ再整備されても良いのかと思われます。


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