撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

JR西日本 高浜踏切(2023.3.28) 117系 S4編成 普通 京都行き

2023年03月31日 23時15分04秒 | JR各社
3/28にJR西日本 草津線 貴生川~三雲駅間の高浜踏切で117系を撮りました。
1枚目は後追いですが高浜踏切を通過したS4編成 クハ116-306の普通 草津行きです。



2枚目は、三雲駅へ向かうクハ116-306です。
背景を入れて風景写真っぽく撮ってみました。



3枚目は順番が逆ですが、高浜踏切に向かうクハ117-306です。



草津線の主力は113系ですが、117系も一部で運用されています。
1970年に当時の国鉄 東海道線、山陽線で運行を開始した新快速は113系、153系などで運用されていましたが、1979年に専用の117系が登場して運用を開始しました。
流線形の前面の腰部には左右各2灯の前照灯、中央窓下には列車種別表示器、タイフォン(警笛)が設置された、従来の国鉄にはない独自のデザインでした。
側面は2ヶ所の両開扉と戸袋部を除いて2段上昇式の窓のユニット窓が並び、独自の配置となってます。
室内は転換クロスシートが並び、車内妻面は木目調仕上げの化粧板となって、蛍光灯には乳白色のグローブが取り付けられるなど、従来の国鉄形の近郊形電車とは一線を隔した設計となってます。
塗装はクリーム1号を基本に、ぶどう色2号の細帯が窓下に入っており、戦前の流電52系以来の伝統的な117系独自のものでした。
阪急6300系、京阪3000系のライバル車に相応しい車両として1979~86年に関西地区に144両が登場し、東海地区にも72両が登場しています。
1986年の国鉄分割民営化の際には、関西地区の車両はJR西日本、東海地区の車両はJR東海に全車が継承されています。

JR西日本になってからも新快速で活躍しましたが、1989年の221系の登場以降は新快速での運用を縮小し、1999年の新快速の130km/h運転開始により新快速の運用からは撤退しました。
新快速運用が減ったことから、福知山線、奈良線、山陽線の岡山・下関地区、紀勢線・和歌山線、湖西線・草津線の京都地区に活躍の場を広げました。
また、一部の中間車は115系に編入されました。
しかし、福知山線、奈良線、下関地区、紀勢線・和歌山線での117系としての運用は既に終了しており、本日限りで草津線の運用も終了しました。

S4編成は乗降扉に近い転換クロスシート3列を撤去してロングシートを設置された際に元番号+300に改番された300番台で編成された、柘植駅側からクハ116-306+モハ116-306+モハ117-306+モハ116-314+モハ117-314+クハ117-306の6両編成です。
草津線の117系は、前日の夜に京都発柘植行の上り列車で運用され、柘植駅で1泊して翌日には柘植発京都行の下り列車で運用されています。