今、私はNYへ向かう飛行機の機内にいる-
はずだった。
が、どこにいるかというと、
ヒースロー空港のラウンジである。
でも、今回は私のミス(乗り遅れ)ではない。
飛行機が離陸する際、いくら長距離を飛ぶ747とはいえ、滑走時間が長すぎないか?エンジン音が高くないか?と思った。でも、そんなに頻繁に飛んでいるわけでもないし、普段747に乗る時にはUpper deckにいることが多いので、座席のせいかな?とも思っていた。
いつもの癖で、転寝をしながら、暫くして視線をふと外に移すと、どうも地上が近づいてきているような気がする。
近くの席の人に、着陸するのか?理由は?と聞くと、特になにもアナウンスはなかった、という。
結局着陸。着地時のスピードも通常より速いようでちょっと怖い。それまでの間に機内の温度は上がる(私にとっては逆よりありがたいが)、周囲を消防車が走っている、でちょっと不安になるが、火災の心配はない、とアナウンスはいっている。
結局15分ほどで開放された。ターミナルに戻ったのはわかったが、専属の係員はいないし、何の説明もない。皆ターミナル5にただ放りだされた。
カスタマーサービスに行くと、5ポンドのバウチャーを渡され12h45まで待て、という(2時間強)。幸い私はラウンジに行くことが出来るが、そうでない人たちはこれから2時間、ターミナル5のブランド店街の格好の餌食である。
日本だったら「どうしてくれるんだ!」の大合唱になりそうだが、ここでは、皆淡々と静かに状況を受け入れている。不思議だ。
まだまだ私にはイギリス人度が足りないようだ。
追記1;フライト時間はさらに遅れ15hになった。乗務員の労働時間に関する法律により、乗員交代が必要だという。スパでも使わせて欲しいよ。
追記2;外では大事になっていたらしい。乗っていた本人たちに一番情報がなかった気がする。