先日(10月12日)に見たバレエ「オネーギン」が大変に気に入って、ググっているうちに、ちょっと贔屓にしているSteven McRae(Lensky)らがキャストに入っている回もあることを知る。公演最終日の今日、突然約束が反故になってしまい、また一列目のチケットが手に入ったので行ってみた。
相変わらず美しいお顔のSteven。ちょっと女性的すぎるかもしれないけれど-宝塚の「男装の麗人」といった風。バレエ自体は、前回観たとき(吉田さんとの「くるみ割り人形」だったか)より、今ひとつ調子が良くなかったような。でも、とてもやさしい感じがにじみ出ていて、素敵。最後の挨拶の際のTakadaさんを扱う仕草も、極めて紳士的。
前回はオネーギン役のThiago Soaresが圧倒的に上手かったように感じたが、今回は突出するキャストは居なかったが、粒ぞろいな感じ(Onegin: Johan Kobborg、Titiana: Mara Galeazzi、Olga: Akane Takeda)。
第3幕目は、前回の方が圧倒的に印象的だった。最後の手紙を破る場面の恐ろしさと美しさは今でも心に残っている。何が違ったのだろうか。バレエも、踊りもさることながら、「演技力」のようなものが要求されるのだろうか。
こうやって、同じ演目をキャスト違いで観るなんて、相当危険な道に足を踏み入れてしまったような気がする。