今日のロイヤルフェスティバルホールはアシュケナージの指揮、フィルハーモニアオーケストラで、シベリウス「ペレアスとメリザンド」組曲から、グリーグPf協奏曲(Pfニコライ・ルガンスキー)、ラフマニノフ交響曲第2番と美しい曲ばかり。
シベリウス-この和音がシベリウスだね。勿論先入観とは思うけれど、まるで深い森の中にいるような心地がしてくる。そして、大好きなコールアングレ奏者。彼女の演奏を聴くと、音楽とは天賦の才なのだと思わずにはいられない。お願いだから、私がいる限り、いつまでもロンドンで演奏していてね。ベルリンやウィーンに行ってしまわないでね。
グリーグのPf協奏曲、ルガンスキーのピアノで。カデンツァは流石ラフマニノフ弾き、と言う感じだった。今日は特に第二楽章の弱音が美しかったと思う。
そして、ラフマニノフの交響曲第2番。あまりに有名な第3楽章。ちょっと行き過ぎ(クラシックというより映画音楽)なくらいにシンプルでロマンティック。そうは思うけれど、引き込まれずにはいられない。主題に帰りきらない、そのもどかしさも好き。終盤で主題に帰ってくると、思わず泣きそうになる。ラフマニノフはどこでこのメロディを思いついたのだろう。なぜこんなに胸を締め付けるような音楽を書いたのだろう。
第3楽章が終わったところで拍手をした人がいたけれど、ラフマニノフに対してここで拍手をしたい気持ちはとてもよくわかる。
この曲もいつかGustavoで聴いてみたい-第4楽章はリズムも良いし。