rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Douglas F4D Skyray 1/72 Tamiya

2021-02-14 11:00:12 | プラモデル

 前に取り上げたドイツの全翼機Horten 229でホルテン兄弟を支援したアレキサンダー・リピッシュ博士は、戦後米国のペーパークリップ作戦(有能なドイツの科学者の戦争責任を問わず米国に移住させて利用する)で新基軸の飛行機開発に活躍しました。彼のコンセプトを生かして、海軍戦闘機として開発されたDouglas F4D Skyray(空のエイ)はコックピット後ろから大きく広がるデルタ翼を持ち、メッサーシュミットMe163ロケット機の様に水平尾翼を持たない飛行機のジェット機実用型として初めて開発されました。1951年1月に初飛行し、1956年に就役、1964年退役したので、朝鮮戦争ベトナム戦争などの実戦に参加することはありませんでしたが、最高速度1,200km/時という音速を超える実用戦闘機で空母からの発着艦が可能であり、近代戦闘機の基礎を築いた記録的な機体でした。操縦桿はコンピューター制御ではありませんが、F−16の様なFly−by−wire形式のスティック状のもので、油圧式であり、評判はそれぞれでしたが操縦に完熟するとそれなりに安定感があったようです。総生産機数は419機で、高度15,000mまで2分36秒と俊足で、両翼に20mm機関砲計4門、サイドワインダーミサイル2基、爆弾1.8t搭載可能、航続距離は1,900kmでした。

デルタ翼機の模型を持つアレキサンダー・リピッシュ博士          実用化されたダグラス・スカイレイ戦闘機

 

 プラモデルはタミヤ製だけあって安定の作りで、操縦席周りの作り込みも精緻で作り易いものでした。下面は白、上面はガルグレー、マーキングは海兵隊第114戦闘飛行隊の物を使用しました。一世代前の艦上戦闘爆撃機であるF9Fパンサーと並べてみました。10年以内の経過ですが、当時の航空機の進化のスピードを感じさせます。

コックピットの両側に空気取り入れ口を持ち、内部にプラット&ホイットニー社製 J57-P-81エンジン1機を搭載している。取り入れ口のデカールは軟化剤を用いないと曲面にうまく貼れない。

特徴的なデルタ翼  胴体中央にNAVPAC航法パッケージ、その両側がサイドワインダー対空ミサイル、その外側に燃料タンク、rocket package(ロケット弾ポッド)が装着。

F9F Panther と F4D Skyray

コメント
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