Spitfireと共に第二次大戦のBattle of Britainの中核となり、ドイツ軍の英本土侵略の意図を挫いた花形戦闘機です。1935年開発で対戦車砲を装備したり、カタパルト発射ができる海軍型にしたりと様々な発展型が作られ、合計14,500機も生産されました。戦前ルーマニアに輸出されたものはそのまま枢軸軍機として対ソ戦にも使用されました。初期型の主武装はSpitfireと同様7.7mm機銃8丁であり、1,300馬力のマーリンエンジンは最高速度500km/h超を記録しましたが、胴体後半が羽布張りで全金属製のSpitfireよりも戦闘能力は劣り、7.7mm8丁の斉射はある程度近接戦闘でないと十分な効果は得られないものでした。この辺は映画Battle of Britain(空軍大戦略)の描写が正確で,後の大口径砲を装備した戦闘機が守備が充実した爆撃機をより遠方から狙う戦法と対照的です。
ロンドンの英国空軍博物館 Battle of Britain museumに展示されている実機 当時旧式になりつつあったGroster gradiatorも展示されている
模型は1978年の金型でやや古めながら簡単な構造で整合は良く、作り易いものでした。現在は新金型のより精巧な物が出ていますが、今回作製したものは、旧金型で何回かSpecial editionとしてAceの乗機(R.R. Stanford Tuck)として再発売(1988)された一つです。塗装(特に下面)はvariationがあるのですが、英国空軍博物館のBattle of Britain museumに展示されていた左下面を黒に塗った物と同様の指示が制作図に示されていて、下面の国籍マークも片方のみ黄で縁取りされたものが付いていたのでその通り作りました。ピトー管と操縦席上方のバックミラーは自作です。
Hawker Hurricane Mk I Airfix 1/72 special edition 1/72 Airfix 1950年代金型のGradiatorと並べてみました
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます