(つづき)
「……という事情なんじゃ。我々は この座敷わらしたちを、主の元へ送り届けようと考えておるのじゃ。」
そういうと 年寄り猫は境内の外を指差し、僕らに立ち去るよう促した。
……だが そんな話を聞いて 放っておけるはずがないではないか!
娘は言葉は理解できぬが、同じ考えであるらしく座敷わらしたちの側を離れようとしない。
「偶然 ここに居合わせたのも何かの縁。人間の僕にだって 何か手伝える事はあるはずさ!」
そういって僕も協力したい旨を伝えた。
年寄り猫は しばらく考えこんだあと…
「この後 すぐに起きる事を見て、驚いて逃げ出すだろうから…それまで そこでじっとしているがいい…」
そういうと、年寄り猫は他の猫らに合図を出した…
(つづく)
「……という事情なんじゃ。我々は この座敷わらしたちを、主の元へ送り届けようと考えておるのじゃ。」
そういうと 年寄り猫は境内の外を指差し、僕らに立ち去るよう促した。
……だが そんな話を聞いて 放っておけるはずがないではないか!
娘は言葉は理解できぬが、同じ考えであるらしく座敷わらしたちの側を離れようとしない。
「偶然 ここに居合わせたのも何かの縁。人間の僕にだって 何か手伝える事はあるはずさ!」
そういって僕も協力したい旨を伝えた。
年寄り猫は しばらく考えこんだあと…
「この後 すぐに起きる事を見て、驚いて逃げ出すだろうから…それまで そこでじっとしているがいい…」
そういうと、年寄り猫は他の猫らに合図を出した…
(つづく)