(つづき)
…年寄り猫は先程 僕に話したことを 改めて天狗に話し出した。
天狗はだまったまま話を聞き、たまにこちらに視線を向ける。目が合う度に 背筋が寒くなったが 傍らで堂々と話す年寄り猫を見てるうちに その恐怖感が徐々に和らぐのを感じた。
年寄り猫の話を聞き終えると、天狗は 座敷わらしたちに向かい話し始めた。
「家の精霊であるお主らが 家を離れ、地元を離れては霊力が長くはもつまい。
自由に動けるのは あとどれくらいの刻限じゃ!?」
天狗は座敷わらしたちに訊ねた。
座敷わらしのなかから その問いに応えたのは やはり年長の男児であった。
「ここまで来るのに時間を費やし過ぎました。
我々の霊力がもつのは 今晩限り。何とか今晩のうちに 家の人の元へ辿り着かないと…」
(つづく)
…年寄り猫は先程 僕に話したことを 改めて天狗に話し出した。
天狗はだまったまま話を聞き、たまにこちらに視線を向ける。目が合う度に 背筋が寒くなったが 傍らで堂々と話す年寄り猫を見てるうちに その恐怖感が徐々に和らぐのを感じた。
年寄り猫の話を聞き終えると、天狗は 座敷わらしたちに向かい話し始めた。
「家の精霊であるお主らが 家を離れ、地元を離れては霊力が長くはもつまい。
自由に動けるのは あとどれくらいの刻限じゃ!?」
天狗は座敷わらしたちに訊ねた。
座敷わらしのなかから その問いに応えたのは やはり年長の男児であった。
「ここまで来るのに時間を費やし過ぎました。
我々の霊力がもつのは 今晩限り。何とか今晩のうちに 家の人の元へ辿り着かないと…」
(つづく)