(つづき)
座敷わらしの話を遮るように 年寄り猫が話し出した。
「我々がない知恵を絞ったところで、時間がなさすぎてどうする事もできませぬ。
そこで大天狗様を呼んだまで。
どうか力を貸してはくれまいか?」
天狗は無言で頷いたあと応えた。
「力になりたい所じゃが、山の天狗じゃ力不足じゃ!
この数の獣やら何やらを一同に運ぶ術を考えねばならない…
その答えを握っておる者が東京新橋におる。
我も使いを送ろう!じゃがその者は頑固じゃて 誰かが行かねば動かん。そこへ行き、その者に頼みにいくのじゃ!」
そう言うと 天狗はヒューと口笛を吹き、使いと思われるカラスたちを呼び出した…
(つづく)
座敷わらしの話を遮るように 年寄り猫が話し出した。
「我々がない知恵を絞ったところで、時間がなさすぎてどうする事もできませぬ。
そこで大天狗様を呼んだまで。
どうか力を貸してはくれまいか?」
天狗は無言で頷いたあと応えた。
「力になりたい所じゃが、山の天狗じゃ力不足じゃ!
この数の獣やら何やらを一同に運ぶ術を考えねばならない…
その答えを握っておる者が東京新橋におる。
我も使いを送ろう!じゃがその者は頑固じゃて 誰かが行かねば動かん。そこへ行き、その者に頼みにいくのじゃ!」
そう言うと 天狗はヒューと口笛を吹き、使いと思われるカラスたちを呼び出した…
(つづく)