印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

印鑑の文字13(江戸文字)

2008年10月09日 | 印鑑の文字

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

「印鑑の文字」何でもあり、何でも作ります、が職人の考え、気持ちです。
今回は、江戸文字で、歌舞伎文字、寄席文字、相撲文字の3種の作品を作ってみました。
時折、お客さまからのご注文で彫ることがあります。お神輿の同好会の方でした。

三種とも、お客様がたくさん入場するよう縁起を担いで、線質を中へ中へと入れています。
また、最近はオシャレで茶髪、金髪も増えましたが、江戸時代は黒髪が通常のため江戸文字も黒(墨の部分)の面積を広くして、黒髪のお客さんがたくさん集まっていることを願いました。空席(紙の白い部分)を少なくする手法です。


▲歌舞伎文字(勘亭流文字とも言う)



▲寄席文字(落語の世界で使用)



▲相撲文字(力士の名前に使用)


ここで印鑑職人として考えるべきがあり、江戸文字を印鑑にすると勢い空き(文字間)が狭くなり、長い間に朱肉の目詰まりが来やすくなります。紙に書いた江戸文字と印鑑に彫った江戸文字は、少々線質を変えたほうがいい、が私の持論です。印鑑の場合、やや細めの線質の方が朱肉を付けて押しても、すっきり見えます。

楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com
コメント
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