印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

チタン製の法人用印鑑

2018年06月02日 | 印鑑の素材
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先日、チタン製の法人実印の注文がありました。二重丸の会社名の入った登記用の印鑑です。木製のつげ材、黒水牛材、白水牛材、象牙材、チタン材とお見積りを出したところ、チタン製の印材に決まりました。当店では象牙の法人実印はケース付きで、129600円(税込)ですが、チタン製は66960円(税込)です。

チタン製印材が従来の印材と違う点は、鞘(さや、キャップ)が印材本体に付かない点です。鞘は万一、印材を落とした場合、印材の外枠が欠けないために付ける物ですが、チタン印材の場合、もし落としても外枠の欠ける心配は全くありません。また、無垢のチタン材の中だけをくり抜いて、鞘を作るのにかなりの工賃が掛かるものかと思います。

ややご遠方の法人顧客様だったので、レターパックで発送しました。到着後にすぐに担当の方から電話があり「よい仕事で気に入ったチタン印鑑ができた」と言って下さいました。高価の印鑑なので、印稿(仕上がりのラフデザイン)を起こして一度見てもらい、数ケ所、線質の変更ご希望が出ました。文字の位置を動かしたり、線の曲がる位置を変える、などです。再度、印稿をメールで送信してOKのお返事をいただいてから彫りました。チタンは私の持つ刃物では彫れないので、印稿を専門業者に渡しで彫ってもらいます。彫刻をするメーカーは、印稿通りに彫ってきました。私も、お客様も納得の仕事となりました。


▲印材の長さは6センチ程です。右はつげ材でやや肉厚です。印面は直径18mmで、
 紙に捺した時は同じサイズです。チタン印鑑には鞘(さや、キャップ)がありません。




▲ぴったりと収まる金枠の印鑑ケースが無いので、革製の袋を付けています。




▲今回の仕事で彫らせていただいた法人用印鑑の作品例です。
 会社名が外周に入るので、個人用の実印よりも大きく、直径18mmあります。






八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑http://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html


楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo


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