──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
台風18号が日本列島を直撃しています。八王子も風が強く店のシャッターを鳴らす音が開店前は頻繁に聞こえていました。高校3年の次女の通う、杉並区の学校は臨時休校になりました。
先月に印鑑業界の展示会に行きましたが、その時に仕入れてきたものに、象牙原木の輪切りがありました(写真)。これを商品として売るのではありません。象牙の印鑑をご希望のお客様がお見えになった時に、象牙の印鑑のランクを説明するのに仕入れました。店頭のディスプレイです。
象牙の印材は中心部に近いほどランクが高くなります。外側に近い部分は普及品ランクで網の目の模様がはっきり出ています。網の目の色は薄茶色をしています。その網目が中心に近づくと細かくなり、さらに中に入ると“目無し象牙”という網目がほとんど見えない部分になります。
一口に象牙といっても、取れた部分でランクが違ってきます。当店では表示価格の象牙は普及品価格ですが、特上ランクの象牙は1万円、お値段が違っています。
▲象牙の原木を輪切りにしたものです。これより根元の部分は太いですが中心の空洞が大きくなります。
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