印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

外枠に雷紋の印鑑

2017年10月14日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。


先日、大阪府からお越し下さったお客様がありました。3年前に私の書いたブログで、「二重枠の印鑑」という記事があり、検索の結果、この記事をお読みいただきご来店なさいました。ご注文は、外枠の輪郭が単なる二重丸ではなく雷紋(らいもん)のご指定でした。外周が通常の円周、中側に雷紋です。
 
雷紋:直線がつぎつぎと曲折していく幾何学的模様で、古くから陶器、漆器、金工、木彫、建築などに用いられている。(Wikipediaより)

分かり易い例が、ラーメンどんぶりの外周にあるような文様です。これは一例に過ぎません。

このお客様は同僚の方が雷紋入りの印鑑を使っているようで、印影見本をご持参になりました。雷紋の見本があったので、その文様を真似て、中の文字は篆書(てんしょ)を書いて彫りました。

おもしろい作品に仕上がりました。


▲ご注文いただいた雷紋の印鑑です。
中側にお名前がありますが、これも個人情報なので
修正液で消してあります。右下は竹の絵柄、
印箋(いんせん)用紙の絵柄です。



▲(株)文明堂発行の業界参考書『印海』の作品集より抜粋





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