──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
12月に比べてかなり日が長くなりました。5時を過ぎても明るいのでお客さんも帰り道にご入店しやすいような感覚になります。
先週、高校時代の数学の先生が亡くなりました。2年次のクラス担任の先生でもありました。葬儀の日にちに都合が付けられず欠席したので、落ち着いた頃合で、お香典のみをご自宅に送らせていただくことにしました。
店の机には常時、硯(すずり)があるので、細筆で名前と裏面は金額、住所を書きました。
硯には少々宿墨(しゅくぼく)があるので、墨を磨(す)らなくても、弔事用の文字なら水を入れるくらいで書けてしまいます。あまりに薄くて読みにくい場合のみ、すこしだで墨を磨ってやや文字を濃くします。
印鑑の文字(主に篆書)も勉強の途次ですが、楷書や行書も書くたびに、どこか不揃いのところを見つけることが多いものです。
▲硯に水だけを入れて書いた、薄墨の香典袋です。
特に「平」字と「東」字の中心線がぶれることがままあります。
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