京都
野口家住宅
「野口家は代々呉服商を営んできた旧家である。 現在の主屋は、元治元年(1864)の大火後に再建されたもので、店舗棟と奥の居住棟を玄関棟で接続した表屋造りの形式となっている。」(現地案内板より)
そしてこちらには明治四年に伏見の豪商から購入し移築された小堀遠州屋敷の座敷があるとの事。
しかし普段は商売をされているそうで拝見できないのですが・・・
今回は国内の自然史博物館が協力して野口家住宅を会場として企画展が開催されており内部を拝見する事ができました。
Where Culture Meets Nature ~日本文化を育んだ自然~
期間:8月30日(金)~9月16日(月)
鶴紋様着物
日本画に用いる岩絵具
鳥毛陣羽織
揚羽蝶の紋様なので池田家のものでしょうか。
続いて室内の様子
おもて通りと引戸を隔ててある小庭(露地)、奥に見えるのは躙口
その躙口の奥には三畳の茶室があります
案内板によると、この茶室も遠州屋敷より移築したものと推測されているそう。
剥製のカモシカさんの奥は床の間。かなり簡素な造り。三畳の室内といいかなり侘びており、遠州の好みとは異なるカモしれません。
続いて遠州屋敷の座敷。写真は次の間
主室は十二畳半とかなり広い
一畳半の床の間
一畳の違棚
釘隠しには花菱紋が使われており、小堀遠州との関係を想起させます
欄間も凝った意匠
座敷の奥には露地庭と茶室、腰掛待合もありました。露地は藪内流の作庭だそう。
遠州屋敷の座敷かどうかはさて置き、京町屋の奥深さを見ることが出来た良い機会でした。
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