国土交通省は11月29日、主要都市の高度利用地地価動向を報告した「地価LOOKレポート」(2014年第3四半期)を公表しました。対象地区は東京圏65地区、大阪圏39地区、名古屋圏14地区、地方中心都市等32地区の合計150地区。内訳は住宅系44地区、商業系106地区です。当期(7月1日~10月1日)は、上昇が123地区(前回120)地区、横ばい26地区(同28地区)、下落0地区(同0地区)となりました。上昇地区は、全体の8割を超えた。上昇120地区のうち、118地区が0~3%の上昇で、東京・銀座・中央・新宿三丁目の商業系が3~6%の上昇となりました。同省では、「金融緩和等を背景とした高い不動産投資意欲や、生活利便性が高い地区のマンション需要等により、商業系地区・住宅系地区ともに多くの上昇が続いている」と分析しています。圏域別では、東京圏は上昇58地区(同53地区)、横ばい7地区(同11地区)、下落0地区(同1地区)と約9割が上昇。大阪圏は上昇30地区(同31地区)、横ばい9地区(同8地区)で約8割が上昇した。名古屋圏については13年第2四半期から6回連続ですべての地区が上昇となりました。用途別では、住宅系は上昇35地区(同33地区)、横ばい9地区(同11地区)、下落が0(同0地区)。東京圏郊外の住宅地の地価が再度上昇に転じました。商業系は上昇89地区(同87地区)、横ばい17地区(同17地区)、下落0地区(同2地区)となりました。