ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

木村敏・金井恵美子『私は本当に私なのか-自己論講義』1983・朝日出版社-「私とは?」を考える

2024年07月30日 | 精神科臨床に学ぶ

 たぶん2017年ころのブログです

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 精神科医の木村敏さんと作家金井恵美子さんの対談『私は本当に私なのか 自己論講義』を久しぶりに再読しました。

 1984年に買って読んでいるようなので、30数年ぶりです。

 買った時はまだじーじの臨床の実力が本当に初心者の時でしたので、あまり印象に残らずに今日まできてしまいました(木村さん、金井さん、ごめんなさい)。 

 今回は違います(?)。そうも言えませんが…。

 まず、今回、気がついたのが、作家金井さん相手に木村さんの優しい精神科医ぶり。

 診察室での精神科医、木村さんの温かい雰囲気がうかがわれます。

 難しい理論を構築される一面とはまた違った精神科医本来の木村さんを見るようです。

 もう一つ、気づいたことは、木村さんの精神病理学である臨床哲学の深化の途中経過をちょうど眺められる点。

 今ではかなり確立されている木村さんの自己論や生命論が、この本ではまだまだ深化途中の形で、少し荒っぽく、しかし、エネルギッシュに、大胆に、見ることができます。

 差異の差異化、場所の自己限定、自己の自己限定、など、懐かしい言葉が並びます。

 このような思索と経験の中から木村さんの臨床哲学が進化してきたんだな、と感慨深いものがあります。

 作家の金井さんに触発をされて、木村さんはていねいに細やかな考察を行なっており、以前よりは多少は力のついた(?)今の私でも、とてもスリリングに読めました。

 今後は30年も放っておかずに、10年くらい内には(まだ生きているかな?)また読みたいなと思います。 (2017?記)

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 2023年6月の追記です

 木村さんの自己論や生命論はかなり難解ですが、興味深いものがあります。

 自己や生命を完全に解明できているわけではないのだろうと思いますが、しかし、方向性は間違っていないような気がします。

 少なくとも、精神病の患者さんの自己のあり方を考えるうえではとても参考になります。

 今後も少しずつでも学んでいきたいなと思っています。       (2023.6 記)

 

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北海道東川町にいるカラスくんは人間の拍手が苦手なようです-じーじの2017北海道の旅

2024年07月30日 | ひとり旅で考える

 2017年のブログです

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 北海道東川町にいます。

 今朝の気温、14℃。 涼しいです(というか、少し寒いくらいです)。

 今回の旅で初めて長袖、長ズボンになりました。

 さて、東川町で散歩をしていると、よく電線の上でカラスくんが元気に鳴いています。

 北海道なので、オオワシさんやイヌワシさんの天下かと思ったのですが、どっこいカラスくんは元気です。

 あまりにやかましいので、うるさいのが苦手なじーじは、できれば空気銃でも撃って撃退したいところですが、ここはアメリカではなくて、日本。

 そこで、カラスくんの鳴き声の真似や、わんちゃんやねこちゃんの鳴き声の真似などをしてみたのですが駄目でした(昔、エゾリスさんやナキウサギさんを見つけた時には、鳴き声を真似すると、なんだ?なんだ?と驚いていたのですが…)。

 そこで、研究熱心(?)なじーじが、試しに拍手を、パーン、としてみると、電線の上のカラスくんがなんと動揺(!)して羽をバタバタ。

 これはいけるかも、とじーじーが続けて、パーン、と拍手をすると、カラスくんは、カアー(なんだよ!)、カアー(うるさいやつだな)、と鳴いて、去っていきました(でも、ひょっとすると拍手に弱い照れ屋さんなのかな?)。

 それからは、カラスくんがあまりにやかましい時には、パーン、と拍手をして撃退を試みています。

 カラスくんにだって、鳴きたい自由はあると思いますので、環境に優しく鳴いている時には、それを尊重したいと思いますが、あまりにやかましく、迷惑な時には、温厚なじーじも起ち上がります!(?)

 散歩をしながら、だんだんとワイルドなじーじになっていく北海道の旅を楽しんでいます。     (2017.8 記)

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 2018年の追記です

 今朝の気温は17℃。

 ここしばらくは、さすがの東川町も夏の暑さが続いて、じーじはややグロッキー気味でしたが、8月に入って少し涼しく、年寄りには助かります。

 もっとも、カラスくんは今年も元気、あちこちでカアー、カアー、鳴いています。

 そこで、じーじは、あまりにもカラスくんがうるさい時には、その後、新潟でも鍛え上げた拍手攻撃(?)を試みています。

 やはり、怖いもの知らずのカラスくんでも、なぜか、拍手は苦手らしく、バーン、と拍手をすると、カアー(なんだよ!)、と逃げていきます。

 昨日も、あるお宅の近くにカラスくんがいっぱいで、やかましかったので、じーじが拍手をしようとした瞬間、家の中から、バーン、バーン、の音。

 うん?とじーじが驚くと、カラスくんも驚き、カラスくんは逃げていきます。

 じーじが逃げずによく観察をしてみると、どーも、拍手に似た音が出る装置の様子。

 どういう仕組みか機械音痴のじーじにはよくわかりませんが、カラスくんがうるさすぎると、バーン、バーン、と音を発するようです。

 世の中、頭のいい方がいらっしゃるな、と感心をしました。

 すごい町です、東川町。     (2018.8 記)
 

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