ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングやメールカウンセリングなどをやっています

マスコミの「不倫」「離婚」報道を見て考える-じーじのひとりごと

2023年11月29日 | ひとりごとを書く

 2017年のブログです

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 このところ、マスコミによる「不倫」報道がにぎやかですね。

 週刊誌、テレビ、新聞、あちこちでたいへんな騒ぎです。

 今は、北朝鮮のミサイルと「不倫」がトップニュースです。

 ミサイルと「不倫」(?)、すごい組み合わせですね。

 「不倫」…、たしかによいことではないと思うのですが、天下のマスコミが大騒ぎをするようなことなのかな(?)とも思わないではありません。

 「不倫」をうんぬんするのは、配偶者が家庭裁判所に慰謝料請求の調停を申し込めばいいわけで、本来、他人が口をはさむ問題ではありません。夫婦の関係は微妙ですからね…。

 マスコミのみなさんは、「不倫」報道のために、朝から晩まで、晩から朝まで、ご苦労なことだと思います。

 しかし、報道人を志したのなら、「小悪」より「巨悪」を追及してはどうでしょうか。

 今回の「不倫」報道と北朝鮮のミサイル問題で、ひと息をついている「巨悪」がいることを忘れてはなりません。

 「不倫」報道が「巨悪」追及を緩めるようなことになってしまっては、本末転倒です。

 今、マスコミが追及すべき「巨悪」は「森友」問題や「加計」問題における政府やお役人の不正の有無です。

 政権やお役人からの圧力はたいへんなものがあろうかと想像をしますが、負けてはいけません。

 マスコミ本来の報道人の反権力の力を見せてください。

 ついこの間までの「巨悪」追及のすばらしい力ある報道が、再び復活ののろしをあげることを期待しています。     (2017.9 記)

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 2022年5月の追記です

 なぜか、本日、5年前のこの記事に「いいね」を付けてくださったかたがいて、褒められて伸びるタイプのじーじは(?)、ついうれしくなって、再録をしてしました。

 なにがきっかけなのか、ニュースに鈍感なじーじにはさっぱりわからないのですが(ここしばらくは不倫報道もなかったし、ひょっとすると、北朝鮮のミサイルで大騒ぎをしているマスコミに腹を立てたのでしょうか?ミサイルで騒げば騒ぐほど、再軍備化をもくろむ憲法改悪勢力の応援になってしまうわけですから…。でも、もし、間違っていたら、ごめんなさい)、いずれにしても、何度も読んでもらえるような記事を書くことが目標のじーじにはうれしいできごとです。今後ともよろしくお願いいたします。     (2022.5 記)

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 2023年6月の追記です

 北朝鮮のミサイルと不倫、今も同じような話題ですね。

 巨悪の森友や加計の問題はもはや忘れ去られそうで、粘り強いマスコミの頑張りに期待したいです。

 一方で、マイナンバー制度や敵基地攻撃能力の問題など、新しい国家権力の問題が出てきています。

 マスコミの鋭い問題意識と追及で政府の横暴を粉砕してほしいなあと思います。    (2023.6 記)

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 2023年11月の追記です

 最近は、不倫ではなくて、離婚騒動がマスコミで盛んです。しかし、スポーツ選手であれ、芸能人であれ、離婚や不倫の問題をマスコミが報道するのはプライバシーの侵害です。人権侵害です。

 しかし、それにしても、またまた、北朝鮮のミサイル、いや、人工衛星(?)の問題と同じ時期なのは偶然でしょうか。

 離婚と人工衛星、すごい組み合わせです。マスコミにはどっちが重要ですかね。他にも問題が目白押しなのですが…。     (2023.11 記)

 

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村上春樹 『羊をめぐる冒険』(上・下)1985・講談社文庫-ふしぎな「冒険」を味わう

2023年11月25日 | 村上春樹さんを読む

 2015年のブログです

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 村上春樹さんの『職業としての小説家』を読んでいたら,村上さんの小説も読みたくなり,本棚の上に積み上げていた文庫本の『羊をめぐる冒険』を読みました。

 約10年ぶりくらいで,5回目くらいの再読です。

 しかし,とっても新鮮でした。

 あらすじや表現がうろ覚えになっていたというせいもあるのかもしれませんが,ドキドキ,ワクワクしながら読み通しました。

 文体というか,文章がやはり新鮮です。

 こんな文章は村上さんくらいでしょう。

 個人的には,樋口有介さんの文章が少し近い気もしますが,これだけ深く,重い内容を,これだけ軽やかな文章で表せるのは,やはり村上ワールドだと思います。

 今回,気づいたのは(今頃になって気づくのは少しはずかしいのですが…),底流に大きく流れているのは,戦争と権力に反対するというテーマ。 

 戦争,国家,権力,仕事などといった大きなテーマと,個人,恋愛,性といった深いテーマが,重層的,多面的,そして,総体的に扱われているところが魅力の源泉のような気がします。

 それを頭だけではなく,こころ全体に感じることを大切にして描いているので,いつまでも,誰にでも,新鮮に読まれるのではないかと思います。

 またいつかじっくりと読んで,こころを豊かにしたいと思いました。 (2015 記)

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 2017年秋の追記です

 本日のお昼にこの記事の何回目かの更新をしましたところ、夕方、BSのテレビ番組でなんと、羊をめぐる冒険、の番組をやっておりました。

 こういう偶然はたまにあるのですが、本当にうれしいものです(ユングはこれを意味のある偶然といっています)。

 今日は前編で、来週に後編があるとのことなのですが、来週は学会で名古屋に行っていて、見れるかどうか…。

 本当にうれしいびっくりですが、ここからが、遊びごごろの大切なところかもしれません。

 いかに柔軟に、楽しく、ゆとりを持っていけるのか、遊びごころの真価(?)が問われそうです。 (2017.10 記)

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 さらに追記です

 なんと、結局、後編放映の日は、じーじにしてはめずらしく真面目に学会で勉強をして、テレビは見れませんでした。

 いい場組だったので、再放送を楽しみにしています。

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 2019年6月の追記です

 4年ぶりに再読をしました。

 一番最初に感じたのは、村上さんの文章が「若い」ということ。

 「若い」文章とは何か?と聞かれると、うまく答えられませんが、なんだか「若い」です。

 じーじが年を取ったせいで、そういうことを感じるのかもしれません。

 今回、印象に残ったことは、欲望、権力、戦争、そして、友情。欲望と権力の際限のなさ、戦争と権力の怖さ、それに対抗できるものの一つとしての友情。

 そういったことを考えながら、感じながら、味わいながら、物語として読んでいました。

 少しはこころが豊かになったでしょうか。それは今日からのじーじの歩みが語ることになるのでしょう。 (2019.6 記)

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 2021年1月の追記です

 河合隼雄さんが『青春の夢と遊び』の中で本書について述べていることをすっかり忘れていました(河合さん、ごめんなさい)。

 河合さんのご指摘はとても鋭く、印象的です。 (2021.1 記)

 

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梨木香歩『西の魔女が死んだ』2001・新潮文庫-おばあちゃんの知恵と対話をしながら成長する女の子を描く

2023年11月22日 | 小説を読む

 たぶん2017年のブログです

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 自然の素晴らしさやすごさや厳しさなどをていねいに小説やエッセイに描いていらっしゃる梨木香歩さんの小説、『西の魔女が死んだ』(2001・新潮文庫)をようやく読みました。

 前から気になってはいたのですが、なかなか読めずにいて、ようやく読めました(梨木さん、ごめんなさい)。

 いい小説です。

 いろいろ大切なことが、自然に述べられていて、心地よいです。

 主人公は、友達関係から不登校になった女の子。

 気分転換をかねて、おばあちゃんのうちでしばらく過ごします。

 お父さんやお母さんとは違う価値観、考え方、生活スタイルの中で過ごすうちに、女の子も少しずつ変化します。

 楽しいことや甘いことだけではなく、厳しいことやつらいこと、悲しいことともいっぱい遭遇しますが、少しずつ女の子は強くなっていきます。

 いろんなことが、人によって、読み込める、魅力的な小説だと思います。

 おそらく正解はないのでしょうが、いろいろな学びがありそうです。

 それは人生と同じかもしれません。

 できることなら、どんな人生からもよい学びを得て、ゆとりのある生き方をしていきたいなと思わせられるようないい小説です。

 どんな世代の人にもおすすめですが、特に、多感な思春期の人たちに読んでもらえたらいいのではないかな、と思います。 (2017?記)

 

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