トランプくんが往生際の悪いところを見せている。
トランプくんにいわせれば、悪いのは民主党で、自分は悪くないのに…、というところだろう。
そうやってトランプくんは周りを恨んで生きていくのだろう。
自分に反対するものはみな敵、というのは、パーソナリティ障害、なかんずく、境界性パーソナリティー障害の心性だろうと思う。
敵か味方か、白か黒か。
昨日の味方も、今日には敵に変転する。
何人の閣僚が去っていったことか。家族も去っていきそうだ。
残るのはイエスマンだけ。
イエスマンによる全体主義だ。
トランプくんの世界には、灰色の存在が許されない。
これは、あいまいさに耐えられずに、あいまいさを排除する世界だろう。境界性パーソナリティ障害の世界だ。
成熟した人格はあいまいさに耐えることができる。
そして、灰色やあいまいさのバリエーションこそがそれぞれの個性なのだと思う。
個性を尊重するということは、あいまいさを認めて生きていくことに他ならない。
そしてそれが民主主義だ。
人生とはあいまいさに耐え、あいまいさを味わい、あいまいさを楽しむことではないか。 (2020.11 記)