ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

松木邦裕『不在論-根源的苦痛の精神分析』2011・創元社-その2・やっと再読ができました

2024年07月24日 | 精神分析に学ぶ

 2019年のブログです

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 松木邦裕さんの『不在論-根源的苦痛の精神分析』(2011・創元社)、やっと再読できました。

 この『不在論』が本棚の中で(おそらく)、かくれんぼをしていて、なかなか見つけられないことは以前、ブログに書きました。

 しかし、結局、どうしても見つけられず(ひょっとすると別の部屋に隠れているのかな?)、気の短いじーじはついに新しいのを買ってしまいました(うちの美人ちゃん奥さんには内緒です)。

 ようやく再読です。

 しかし、これが、やはりなかなか難しい本で、とても大切なことが書かれているのはわかるのですが、自分の臨床経験の少なさと理解の浅さから、思うようには掴まえられない感じです。

 今回、印象に残ったことを一つ、二つ。

 一つめは、精神分析の目標について。

 松木さんはフロイトさんが『ヒステリー研究』に書いた、痛ましい状態をありきたりの不幸に変える、というところを引いて、精神分析はそういうもので、さらに、不幸に耐える力を高めるもの、と述べます。

 精神分析が不幸を取り除いたり、幸せを与えたりするものではないことに注目だと思います。

 二つめが、乳児の理想的な乳房の幻想と不在の乳房についてで、対象喪失の問題です。

 対象喪失には、喪の哀悼の仕事が必要で、そこから抑うつ態勢ができると述べ、悲しみから(生きることの)哀しみに変わることが大切と述べます。

 そして、喪の哀悼の仕事の中で、患者さんがこころの痛みや哀しみに持ちこたえ、それらを受けいれていけるといいます。

 さらに、精神分析は、患者さんが不安や喪失をこころに収めきれないでいる状態を、収められるように援助することと述べます。

 このあたり、やはり臨床の経験を積まないと理解が難しそうですが、とても大切なことが述べられているように思います。

 さらに、勉強を重ねていこうと思います。       (2019.6 記)

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 2021年3月の追記です

 再読をしました。じーじにはめずらしく(?)、2年目での再読。

 やはりすごい本です。

 前回、頭でわかったつもりのことが、今回はこころに響いてきたような感じがします。

 さらに勉強を深めたいと思います。      (2021.3 記)

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 2024年夏の追記です

 フロイトさんが『ヒステリー研究』に書いた、精神分析は痛ましい状態をありきたりの不幸に変える、というところ、松木さんが、精神分析はそういうもので、さらに、不幸に耐える力を高めるもの、と述べているところはとても大切だと思います。

 精神分析が不幸を取り除いたり、幸せを与えたりするものと誤解されがちですが、じつはそうではないことが重要だと思います。    (2024.7 記)

 

 

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もうすぐ夏休み、さーちゃん・あーちゃんの自由研究は決まったかな?-じいじからのお手紙・セレクト

2024年07月24日 | じいじの手紙を書く

 2023年7月、中1と小4の孫娘たちへのお手紙です

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 さーちゃん・あーちゃん、元気ですか。

 じいじは元気です。

 ばあばはすごく元気です。

 夏休みが近づいてきましたね。楽しみですね。何か計画があるのかな。

 じいじも夏休みがあります。7月下旬から8月下旬まで北海道にいってきます。

 少しさびしくなりますが、おみやげを買ってきますので、がまんしてください。

 さーちゃん・あーちゃんの夏休みの自由研究は決まりましたか。とくいの工作やお絵かきかな。

 じいじの自由研究は「北海道のくまさんの泳ぎ方について」になりそうです。

 クロール、平泳ぎ、犬かき、くまかき(?)、どれでしょうね。

 旭山動物園のしろくまさんはダイナミックに飛びこみますが、ひぐまさんはどうでしょう。

 橋の上からかんさつしようと思います。

 くまさんは川で泳いでいるサケくんを上手につかまえることもできるんですよ。

 北海道には、サケくんをかついだくまさんを絵にしたおかしがありますので、今年のおみやげはそれかな。

 楽しみにまっていてください。

 新潟のじいじより

 (2023.7 記)

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 同日の追記です

 先日、孫娘たちが遊びにきてくれた時に、小4の孫娘の漢字ドリルの宿題につきあっていたのですが、小4になるとかなり難しい漢字も習っていて、びっくりしました。

 中には、じーじもなかなか思い出せない漢字もあって(?)ひと苦労、孫娘からは、じいじは漢字が苦手なの?と聞かれてしまいました。

 そこで、まだローマ字入力が苦手な孫娘に代わって、じーじがパソコンで漢字を書き表すと、孫娘が、おー、といって尊敬のまなざし、なんとかじーじの威厳を保つことができました。

 

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