愛艇ドルフィン号のディーゼルエンジン ヤンマー2GMは回転計の付いていない仕様。
前々から回転計を取り付けたいナと思っていたのですが、取り付けられる自信が無く
実現出来ずにおりました。
インターネットの情報を集め、取り付け方のイメージが出来ましたので
今回、挑戦しました。
まずは、ヤンマーさんより回転計とセンサーを購入。
その際、センサーと回転計をつなぐケーブルのことを聞いてみると
現状のハーネスにそのケーブルがあるとのこと。
ケーブルとセンサー取り付け位置が簡単に見つけられることを祈りつつ、
夜の船内で作業を開始しました。
まずは、回転計のセンサーを取り付けます。
エンジン後部フライホイールの上に、平たい頭のダミーのボルトがあり
それを外してセンサーをねじ込みます。画像の赤い丸の部分です。
ダミーのボルトは、24ミリ径で、かなり堅く締まっていました。
ボックスレンチの柄に、パイプを差し込んで、やっと外るほど。
インパクトドライバーの方が良かったかもしれません。
このダミーのボルトを外せないと、回転計は取付け出来ませんので
回転計の取り付けをお考えの方は、まず外せるか試してみる必要があります。
エンジンの設置状況によっては、手が届かないこともあると思います。
センサーにつなぐケーブルは、平端子付のブルーとオレンジのケーブル。
こちらは、すぐに見つかりました。
ここまでは、スムースに来ましたが、次は配線から苦闘が始まります。
操作パネルのハーネスには、回転計用のコネクターがありますが
回転計とつないでも、回転計の針はピクリともしません。
変だナ、変だナと真夜中の船内でその原因を探りますと
コネクターには、ブルーとオレンジ、ブラック、レッドのケーブルが
あり、その内、ブルーとオレンジのケーブルはセンサーからのものと
わかりました。
とすると、ブラックとレッドのケーブルは12Vの電源になります。
テスターで電圧を測ると、電気がきていないことが分かりました。
「ブラックとレッドのケーブルに12Vを入れてやれば解決♪」のハズですが・・・
通電後も、回転計の針は動いてくれません。
よくよくコネクターを見てみると、ハーネスのコネクターと回転計のコネクターと
配線の配列が全く違っています。
そこでコネクターをカット、同じ色どうしのケーブルをつなぎますと
無事、回転計は動いてくれました。
ブラックのケーブルには12Vのマイナス側を接続します。
船検証によると、愛艇の2GMは平成10年に換装されています。
この時期の2GMは、現行の回転計とコネクターの形状は同じものの
配線の配列は違っているようです。
ここまで、5時間の作業でした。狭い船内での作業は何かと時間がかかります。
配線の件が無ければ半分の作業時間だと思います。
配線を何回か、つなぎ間違えてしまいましたが、メーターは壊れることなく
問題なく動いてくれました。
配線の問題がクリアになりましたので、ここからはサクサク作業を進めていきます。
回転計を取り付ける場所に、80ミリ径の穴を自在錐で開口。
ホルソーを使った方が仕上がり、作業時間の面でいいのですが
80φのホルソーは、高いうえに、他にあまり使い道が無いんですね。
ご予算のある方は、ホルソーの使用をお勧めします。
配線終了後のメーター裏側です。
メーターの照明はカー用品店で購入したLED電球を使っております。
無事回転計が、取り付き、雨も上がりましたので、隣のパースの橋本さんに乗っていただき、試走。
気温は低いものの、海上は無風。波も無く試走にはぴったりの海況でした。
回転計を見ながらの航行は、当然、初めてで、なかなか新鮮であります。
エンジン2000回転で4ノット、2500回転で5ノット、3000回転で6ノットの船速。
ハルスピードの6ノットまで直線的に加速しますので、プロペラの相性は問題なさそう。
エンジン全開で3500回転、6.5ノットまで増速しますが、船尾はかなり沈み込み、
排気は黒煙に変わります。当然、過負荷です。
2500回転位の巡航が、燃費にもエンジンのためにもベストですね。
久し振りに緊張した作業でした。たまにはいいんですね。この緊張感と達成感が・・・
費用は、回転計とセンサーが24,000円ほど、ケーブルとLED電球が1,000円位。
約25,000円と数時間の作業で、回転計を付けることが出来ました
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