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趣のある京風の家の耐震補強工事が完成しました。
先代様から、この家を引き継いだお施主様より、壁の少ないのが心配とのことで
ご相談をいただき、今回、耐震補強工事を施工致しました。
昭和50年代のこの家は、京都の有名な設計事務所の設計ですが、当時の基準でも耐震性能はクリアしていなかったと思います。
なぜなら
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南側桁行き方向には半間の耐震壁が二箇所だけ・・・しかも重い瓦屋根。
赤い枠の部分は全て、欄間付の掃き出しとなっております。
評点は0.19、耐震性能、耐風性能も考慮していない潔さです。
しかし庭を見渡せる解放感と、深い軒は、地震や台風を考えなければ
素晴らしい日本家屋なのです。
新築当時は、枯山水の庭があったとのこと。
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深い軒のおかげで、雨天でも工事を進めることが出来ました。
使われている材料は、全て骨太で、鴨居、敷居は200ミリ角の角材に、直接、溝を突いたものでした。
お客様の、工事の記念に何か作って欲しいという粋なリクエストにお応えして
大工の吉田さんに、その敷居と鴨居の廃材で、外流しの囲いを作っていただきました。
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この耐震補強工事でも、まだ耐震性能は充分で無いので、次は瓦屋根を軽いものに葺きかえる工事を予定しております。
解放感は若干無くなってしまいましたが、「家に守られている感」は相当、強く感じられる
お住まいになりました。
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居間は半間の壁が、部屋のコーナーに出来てしまい、解放感が無くなるかナと
心配だったのですが、庭の景観がキッチリ四角く切り取られて、眺めは良くなったと思います。
お客様、このたびは耐震補強工事をご用命いただき、まことにありがとうございました。
耐震工事のご相談お待ちしております
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横浜市磯子区洋光台1-13-38
まいばすけっとさんの隣です