LVMHは依然アジアでの販売が鈍化している(写真は2024年4月、パリ)=ロイター
通期の売上高は同2%減の846億ユーロだった。四半期ベースでは7〜9月期(前年同期比4.4%減)に比べて、10~12月期(同0.1%減)は下げ止まり感が出てきた。
10~12月期の売上高を地域別にみると、米国(同3%増)や欧州(同4%増)に比べてアジアの不振が目立つ。
日本を除くアジアは同10%減と、7~9月期(同16%減)ほどではないがマイナス圏を抜け出せない。中国などからの観光客需要で4~6月期には同6割近い売り上げの伸びを記録した日本も、10〜12月期は同8%増にとどまった。
商品別では衣料や皮革製品、酒がまだ苦戦する一方で時計やジュエリーは前年同期比の売り上げがプラス圏に戻ってきた。
「カルティエ」などを持つスイスのリシュモンも10~12月期の売り上げは持ち直した。新型コロナウイルス禍後のリバウンド消費が一服し、顧客は購入対象を宝飾品など特定の商品に絞っている可能性がある。
ベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)はアナリストカンファレンスで米国は今後減税が見込まれて楽観主義が広がっていると説明し、「(消費拡大の)ブームが起きる」と予想した。
また中国に関しては「政府が景気刺激が必要だと気づいた」と分析。不動産不況を経て「少しずつ正常な状況に戻る」と述べた。
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別の視点
中国経済は5%も成長しているのに、中国人がもっとも好きなブランドの利益は17%も減少したのは明らかに理に叶っていない。ブランド側の経営が大失敗したのか、中国経済が5%も成長していないか、のどちらかである
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日経記事2025.1.29より引用