4日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸で始まった。前日に比べ120円ほど高い3万9300円台後半で推移している。
前日の米ハイテク株高を受けて、東京市場でも値がさの半導体関連株などに買いが先行している。ただ、外国為替市場での円高・ドル安の進行もあり、下落に転じる場面もある。
3日の米株式市場で多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数やハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は上昇し、連日で最高値を更新した。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げを見込んだハイテク株への買いが膨らんだ。東京市場でも東エレクやアドテストなど、ハイテク株が上昇している。
もっとも、外国為替市場で円相場は一時1ドル=149円台後半まで上昇し、前日に比べ円高・ドル安水準にあり、主力の輸出関連株を中心に売りが出ている。
日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げを決めるとの思惑は強く、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが進んだ。
韓国では3日夜に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「非常戒厳」を宣言した。
すでに非常戒厳は解除されたものの、市場では「韓国株式市場の反応が気がかりで、大きく下落すれば投資家心理の重荷になりそうだ」(国内証券)との見方があった。韓国総合指数は朝方に前日比で2%近く下げる場面があった。
東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸している。
ファストリやリクルート、NTTデータが上昇している。一方、エーザイ、ダイキン、テルモが下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕