トヨタ自動車の米新車販売は3カ月ぶりにプラスとなった(ロサンゼルス自動車ショー)
【ニューヨーク=川上梓】
トヨタ自動車など日本車4社が3日発表した11月の米新車販売は前年同月と比べ9%増の41万9753台となり、2カ月連続のプラスだった。
トヨタ自動車はリコール(回収・無償修理)で停止していた車種の販売が再開したほか年末商戦の出足が好調だった。ハイブリッド車(HV)など「電動車」も全体をけん引した。
トヨタは5%増の20万7222台と3カ月ぶりのプラスだった。
リコールで生産停止が続いていた大型多目的スポーツ車(SUV)の「グランドハイランダー」や「TX」の出荷が再開したことに加え、年末商戦の出足が良かった。HVを含む電動車の販売台数は54%増の8万7754台で、全体に占める電動車比率は42.5%だった。
トヨタは販売増について、ブラックフライデーなどの販売が好調だったことに加え、大統領選を前に買い控えていた顧客の購入も背景にあるとみている。
トランプ次期大統領は高関税政策を掲げており、関税前の駆け込み需要も一定程度あるとみられる。
ホンダも15%増の12万1419台で2カ月連続のプラスだった。HVや電気自動車(EV)を含む電動車の販売は65%増の3万9691台だった。
燃費効率が良くコストパフォーマンスの良いHVが全体の伸びをけん引しており、10月以降に行った複数車種のリコールの影響を補った。
スバルは8%増と28カ月連続でプラスだった。主力のSUV「クロストレック」などがけん引した。マツダも21%増と7カ月連続のプラスだった。
日経記事2024.12.04より引用