![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/29/79698fd3db4908efe922812a56c65da2.jpg)
ベンジャミン・ディズレーリ Benjamin Disraeli(1804年ー 1881年) イギリス首相
ロスチャイルド家が操った首相。
ロスチャイルド家は他の富裕なユダヤ人とともに、ユダヤ開放の原動力となってきたグラッドストーンの「自由主義」の旗を降ろし、国際的な利益拡充に積極的なディズレーリの「帝国主義」の旗を高々と揚げ始めます。
約40人の貴族や地方を地盤とした自由党のグループさへも、グラッドストーンから離れていきました。 ナサニエルは、自由党にいながら、ますますグラッドストーンを無視するようになり、保守党員のように行動しました。
1885年、彼は保守党の下院議員で、ディズレーリの後継者を自任するランドルフ・チャーチル(1849年ー1895年)と意気投合しました。
後のイギリス首相ウィストン・チャーチルの父親です。
ナサニエルとチャーチルの二人は自由党の分裂と、自由党のグラッドストーン内閣に代わる保守党のソールズベリ連立内閣の実現を画策します。
しかし、時期尚早だったようで、結局、第一次ソールズベリ内閣は実現したものの、少数与党のまま短命に終わりました。
この内閣で、チャーチルはインド大臣に就任し、インドに関するロスチャイルド家の権益のために働きました。 と問えば、インド・ミットランド鉄道建設の借款を、ロスチャイルド家にそのまま委ねたのです。
1885年11月の第3次英緬(えいめん)戦争でビルマ王朝(コンバウン朝)は滅亡し、翌年ビルマはイギリス領インド帝国に併合されて、その1州となりました。
国王は家族と共にインドのボンベイの南に流され、その地で亡くなりました。
このチャーチルのビルマに関する決定も、ロスチャイルド家の利権獲得と関係していました。 というのは、1週間もたたないうちに、ロスチャイルド家はすべてのビルマの在来鉄道と辺境に向けての新線建設を委ねられるべく手を挙げています。
1889年、N・M・ロスチャイルド&サンズは、イギリス政府から採掘権を得たビルマ・ルビー鉱山会社の株式公募に踏み切りました。
この公募も意仕込みにロンドン中の投資家が殺到、プレミアムは300%に達し、大成功を収めました。 ルビーの価格も高騰し、ロンドン家は大きく儲けました。
「チャーチルとナサニエルは、大英帝国の莫大なビジネスを一緒になって推進している」。
「チャーチルはロスチャイルド家と親しすぎる」「チャーチルは何でもナサニエルに話過ぎる」
「チャーチルは政治情報と引き換えに見返りを得ている」などと世間でも負わさされました。
チャーチルもご多分に漏れずお金に困っていて、1895年に45歳で梅毒が原因で亡くなったときにはロスチャイルド家に多額の借金を背負っていました。
彼がロンドン家の助言によって同家から融資を受けて購入した南アフリカ金鉱会社株は20倍にも高騰しましたが、すべて息子のウィストン・チャーチル(後の首相)が相続した借金の返済に充当されました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロスチャイルド財閥-163 ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fedeabe97fbe342e880f7195d00dabec
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029
日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68
ゴールドマン・サックス ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b4c5b8ba383a38e0af1df7b1a477ea3
Black Rock ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー