マドリードで開かれた極右サミットに集まった支持者たち(8日)=ロイター
【パリ=北松円香】欧州議会の極右会派の「欧州の愛国者」は7〜8日、スペインのマドリードでサミットを開催した。
ハンガリーのオルバン首相やフランスの極右政党を主導するルペン氏など各国の極右指導者が集まり、「欧州を再び偉大に」すべきだと訴えた。
ロイター通信によると、オルバン氏は支持者の前で米国のトランプ大統領に触れ、「トランプ旋風が数週間で世界を変えた。
昨日は我々が異端だったが、今日は主流派だ」と発言した。
欧州の愛国者は2024年の欧州議会選後に結成された新会派で、議会で第3の勢力を持つ。
オルバン氏が率いるフィデス・ハンガリー市民連盟のほか、仏極右の国民連合(RN)、スペインのボックス(VOX)、ポルトガルのシェーガなどが参加している。
欧州では反移民など有権者の内向き姿勢が強まり、同会派の追い風となったが、各国の極右政党をまとめきれていない面がある。
イタリアのメローニ首相の出身母体である「イタリアの同胞」(FDI)や23日のドイツ総選挙に向けて支持を拡大させてきた「ドイツのための選択肢(AfD)」など有力な極右政党は参加していない。