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日本経済新聞の単独インタビューに答える石破首相(9日、首相公邸)
日米両政府はトランプ氏の2025年中の来日に向けた調整に入る。
石破茂首相が9日の日本経済新聞のインタビューで、トランプ米大統領が7日の日米首脳会談で「今年訪日するぞとかなり強く言っていた」と明らかにした。4月から始まる大阪・関西万博にも関心を示したという。
日米首脳が7日に発表した共同声明はトランプ大統領が石破茂首相から近い将来に日本を公式訪問するよう招待を受け、受け入れたと明記した。時期には触れていなかった。
トランプ氏の来日を米国のインド太平洋地域への関与を強める契機にしたいとの思惑がある。
首脳会談で握手を交わす石破首相(左)とトランプ米大統領(7日、ワシントンのホワイトハウス)=共同
首相は4月から始まる大阪・関西万博を念頭に招待した。「55年前の大阪万博でアメリカ館が一番の人気だったので」と理由を語った。
会談のなかで首相が米国から提供を受けた「月の石」をみるため何時間も並んだという当時の思い出を紹介したと振り返った。
トランプ氏は今回の大阪万博の米国パビリオンに関心を示し「おい、どんなものを出すんだ」と述べたという。首相はトランプ氏の万博への関心は高まったとの認識を示した。
万博は大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で、4月13日から10月13日までの184日間にわたり開く。首相は1月には会場予定地を視察し「政府として成功に向けて全力を挙げて取り組みたい」と強調している。
米政権には「万博は米国企業の製品や技術水準を売り込む重要なプラットフォームだ」と前向きな意見がある。「米国の産業の世界的な影響力を示しつつ、両国の経済関係を強化する好機になる」との声がある。
【首相インタビュー】
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トランプ大統領が関西万博に関心を持ったということで、これまで売り上げが伸びてこなかったチケットも伸びるかもしれない。
トランプ大統領がミャクミャク様と一緒に記念写真を撮るというのも、話題になるかもしれない。
リップサービスとは言え、こういうことを言わせることが出来た、ということだけでも今回の首脳会談には価値があったのかもしれない。
トランプ大統領が日本を好きでいること、また大きなイベントが好きだということが、うまくそれを日米関係の構築に活かしてもらいたいところ。
ただ、外交はこういう好き嫌いでは決まらないので、この先の交渉、やり取りが重要になってくる。
石破茂首相は2期目が始まったアメリカのトランプ大統領と7日に首脳会談に臨みました。アメリカは日本にとって唯一の同盟国で、日本の経済や安全保障にとっても重みのある存在です。トランプ政権とのディール(交渉)への備えは欠かせません。トランプ政権下の日米関係を巡る動きを追います。
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