NECは7日、通信基地局の建設をデジタル化するサービスを始めたと発表した。
建設に必要なソフトウエアをパッケージで提供し、通信会社と工事会社のやり取りを効率化する。通信網の構築にかかる工数を約6割短縮できるとしている。
携帯電話などの通信設備をつくる工程は、用地の確保から部品の発注、工事、ソフトウエアの設定、運用テストなど多岐にわたる。
これまで通信事業者の多くはこうした業務をエクセルやメールなどで管理していた。
新サービスは通信会社の要望を聞いた上で、必要なソフトウエアをパッケージとして提供する。
建設に必要な部品にはQRコードがついており、受け取った工事会社の作業員はスマートフォンなどでQRコードを読み込む。通信会社は進捗をオンラインで把握しながら、建設作業を進められる。
通信業界では通信品質の向上が課題となる一方、人材不足や人件費の高騰で基地局建設の負担が高まっていた。
NECはこれまで通信関連機器の販売に軸足を置いてきたが、今後は効率化のサービスに注力する。
日経記事2025.2.7より引用