Richardに愛をこめて…

旅立った最愛のRichardへ贈る
マダムKのDiary
    

横浜美術館・・・ 伝説の大コレクション 「原三渓の美術」

2019-08-28 | art・・・美術館他

 

 

 


先週末 横浜美術館へ・・・
三渓園へは 四季折々訪れて 美しい庭園の 桜・紅葉・梅・・・を観賞しながらカメラに納めています
原三溪( 富太郎)が生涯に購入した美術品は 5000点を超えるそうです
今回はその中の150点の展示でした

 

 

 

 


《孔雀明王像》
平安時代後期 国宝
絹本着色・一幅、147.9×98.9cm、 東京国立博物館蔵

 

 

 


尾形光琳 《伊勢物語図 武蔵野・河内越(かわちごえ)》MOA美術館蔵
右幅に「伊勢物語」の第23段 筒井筒 後半の挿話 河内越の場面
左幅に 同第12段 武蔵野の場面が描かれています

 

 

 

 


《志野茶碗 銘 梅が香》
桃山時代 五島美術館蔵
無地志野の茶碗
山渓が晩年まで愛用していた茶碗だそうです
荒いロクロ目と 志野の釉薬の色 形 素晴しい・・・

 

 

 

 


下村観山 《弱法師(よろぼし)
左右共 186.4×406.0cm  東京国立博物館蔵
偽りの告げ口により父に捨てられ 盲目となって諸国を放浪していた俊徳丸
西方浄土に沈む太陽を拝し 極楽浄土を観想する場面が描かれているそうです
大きく枝を広げた梅樹は 三溪園の臥竜梅(がりょうばい)をモデルに描かれたものと言われています
下村観山は 山渓が最も寵愛した画家
観山の絶頂期を示す作品

大作を目にして・・・しばし立ちすくみました
地を這うような美しい臥竜梅の奥に立ち 真っ赤に沈む太陽に祈願している姿に胸を打たれました
時を経ても 今も私たちはそう願っているのですから・・・
素晴しい作品でした

 


原三溪 《鵜飼と金華山》
昭和初期 絹本淡彩 132.2×32.5cm 岐阜市歴史博物館蔵
山渓はアーティストでもありました
故郷長良川の鵜飼を 金華山にそびえる岐阜城の天守とともに描いた作品
詠まれた漢詩の書も素晴しいですね・・・

150点の美術品や古器物 そして三渓園へ移築された古建築・・・
製糸家で富を築き 巨費を投じて収集された作品の数々
山渓のアーティストとしての才能もさることながら 収集家としての才能にも感銘しました

あの緋色に染まる三渓園の紅葉
今年も楽しみです

 

 

同時開催のコレクション展から・・・

いのちの木 
浅井 祐介
壁面に描かれたいきものたち

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 


はだかの王様  桂 ゆき

 

 

 

 

 


春少女  奈良美智  

  

 

 


写真展から・・・

 

 

 

 

 


フランス独立記念日に歓喜する群衆

 


初夏から 少し美術館へも遠のいてしまっていましたが
こうして訪れ 目にした絵画や美術品の時代背景や 作品への情熱を感じると
また心が豊かになります
先人達の偉大な芸術の数々・・・ほんとに素晴しい!



 

 Madame K

 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする