老猫も学習する

 

若かりし頃は鈴を転がすような声でおしゃべりをしていた、ふじこ。

15歳を超えたあたりから声変わりをして、さらに大音量へとつまみが開きっぱなしになってしまい、今ではドスの聞いた大音量のダミ声で、ニンゲンに指示をなさります。

 

話は変わって・・・

我が家では、ネコの出入りを妨げないよう、どのドアも開けっぱなしです。

でも、ネコが年をとってきて、冷暖房効率を上げたくなったので、おかみっちょんがやっていたように、突っ張り棒に布を垂らす方法で、部屋を仕切るようにしておりましてね。

 

 

下まで布を垂らしてしまえば、ドアと同じぐらい温度が違うし、猫は出入り自由だし。

 

先日この布のすぐ向こうにふじこがいたんですが、私は気付かず、ｽﾞﾝｽﾞﾝと歩いて行ったら、突如として猫が足に絡まって、私は転びそうになるし、絡まっていたふじこは虐待されているかのような声で騒ぎまくる始末。

 

 

 

 

逃げるなりなんなりしなさいよね、ふじこぉぉぉっ#

 

 

 

と、何気なく言った言葉を、ふじこは覚えていたようです。

それから数日たったある日、いつものようににｽﾞﾝｽﾞﾝと歩いてこの布の手前まで来たときです。

 

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛～っ！

んあ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

布の向こうで怒号がw

恐る恐る覗くと、キラキラしたふじこが「ちゃんと教えましたよ」という顔で見ていまして・・・

ワシのハツは停止寸前ですよ

つか、おしっこ行くところだったんですよ、わたしはっっっ

 

 

足を踏み出そうとすると、私の顔を見ながら

 

 

 

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛～っ！

んあ゛ーーーーーーーーーーーーっ！

 

 

 

 

もういいっちゅーねん。

おしっこ行かせてくれーーーーっ！

 

 

 

【だみ声はおいらの専売特許だったのに・・・(´・ω・｀)ｼｮﾎﾞｰﾝ】

 

 

老猫もちゃんと考えて、自分の身を守るようです。