[蔵王温泉→月山(八合目、中之宮、弥陀ヶ原湿原)→羽黒山(国宝五重塔、三神合祭殿)→蔵王温泉(泊)]
冷房がないため、朝方暑さで目が覚めたりしましたが、8時間近く眠れました。
「明日の朝早起きする!」と前日宣言していた通り、アッコさんが5時半に起床して、お仕事を始めました。
私はその気配を感じながら、布団の中でしばらくゴロゴロして、6時に起き、朝湯につかりました。
朝の温泉、気持ちいーい。
朝は焼きじゃけ。添乗員さんから、鮭とサーモンの違いを教わります。
日本人は油っぽい方が好きなのでサーモンを選ぶけれど、こちらが本当の鮭だそうです。
今回は、二泊とも同じ宿。荷物を置いて身軽になっていけるのが、なにより楽。
それでもアッコさんはPCを手放さず、「昨日あまり進まなかったから」と座席に座ってもAirMacを広げているので、「働き過ぎよー、ううっ」と泣けてきました。
彼女が真面目に仕事をしている横で、私はのんきにグーグー眠ってばかり。起きたばかりなのに…。
酒田に母方の故郷があるというアッコさん。宿の人に、酒田までの距離を聞いたら、バスで2時間半ほどかかるとのこと。
「ここは仙台の方が圧倒的に近い」と言われます。
確かに、多賀城の中学校で、サマーキャンプが蔵王登山でした。
酒田といったら『おしん』を思い出しますが、『おくりびと』の舞台にもなったそうです。
今日もまた、見渡す限り緑の世界。
日本って、こんなに緑に囲まれている国なんだーと驚きます。
「山形って、ほんとに名前の通りだね」とアッコさんもしきりに感心しています。
緑はいいのですが、山また山に囲まれているため、時々湖を見ると、新鮮ではっとします。
渡りたくなるような、美しい橋梁。ダムも見えました。
蔵王から平地に下りると、見渡す限りの庄内平野。
青々とした水田が広がり、これが秋になるとたわわに実って、新米になるんだなあと思いながら見渡しました。
なんだか美瑛を思い出します。
途中、「8月1日に牛の放牧の移動を行うため、道路を通行止めにします」という表示を見かけました。
ここでは牛が優先なのねー!
途中の物産館で、月山の水と鳥海高原のヨーグルトを調達。
画像に写っているのは、添乗員のコバヤシさん。
ヨーグルトは最後の一つだったため、二人で仲良くシェアしました。
どちらもおいしい!2Lの月山水も調達し、出羽三山の恵みを存分にいただきました。
○ 月山八合目・弥陀ヶ原湿原
「今日のルートは難所なので、ドライバーが朝から集中している」と添乗員さんが言った通り、ドライバーさんの周囲にはピンと張りつめた空気が漂っています。
月山への道は急な坂道が延々とくねくね続き、箱根なんてまったく目じゃないほど。
しかも一方通行並の細さなので、対向車が来るとそれはもう大変。
さらに大型バス同士では、どうしたら切り抜けられるものかと、乗客の私たちも息を呑んで見守ります。
それでもかすることなく華麗にすりぬけられる、運転の技術の高さ。
文句なしに、カッコヨイです。
日光のいろは坂よりもハードな道を越えて、ようやく八合目に到着。
3、4合目あたりから、すでに耳がキーンとしていましたが、つまり富士山五合目よりも高い場所ということですね?
この日もやっぱりカーブ酔いしてへろへろでしたが、標高約1400mの場所に立つと、見渡す限り緑の山々のすそ野が広がり、見晴らしの良さと空気の美味しさですがすがしい気持ちになりました。
まず、中之宮に参拝しました。大きな撫でウサギがいたので、二人で代わりばんこになでさすりました。
でもなぜウサギ…?牛ならわかるけど…。
あっ、ウサギは月の神様のお使いだから、月山に?
あとで調べてみたらその通りで、月の神使として月山本宮に祀られているそうです。
めいめいに弥陀ヶ原湿原を自由散策しました。高原の風がとても気持ちがよく、あっという間に下界の憂いを忘れます。
高山植物の宝庫と言われている通り、ニッコウキスゲをはじめとしたかわいらしい花々が今を盛りと咲いており、あちこちに池もあってのどか。
鳥や蛙が鳴いているのが聞こえ、霧が風に乗って動いていくのが見えます。
あっという間に、霧に包まれて辺りが見えなくなったりもしました。
♪ 君の行く道は 果てしなく遠い~♪
本当に自然の中にいるんだなあと、リラックスできました。
アッコさんは「Podcastに使う」と、自然の音を録音していました。
木道をたどって、気持ちよく1時間の散策をこなし、山を眺めながら軽食をとりました。
○ 羽黒山・出羽三山三神合祭殿
またくねくねカーブの山道を降りて、登って、羽黒山へ。
先ほどの月山ほど登っていないため、山なのに暑く、蜃気楼が見えそうです。
天狗のような格好をした男性がいるのも、幻影かしら…と思いましたが、本当にいました。
一歯の高足下駄で、とってもバランス悪そう。写真撮影に参加していました。
ほかに、二歯の下駄を履いている人もおり、参拝客を案内していました。
出羽三山三神合祭殿は、とても豪奢で驚きました。
白い龍の彫刻が動き出しそうなほどリアルで、迫力満点。
受ける印象の強さに、しばし動けずに見とれます。
山中なのにここも龍神をお祀りしています。
ちょうど白装束の修験者の方々の祈祷中で、巫女舞を見ることができました。
ここの御朱印も、見開きいっぱいに描いてもらえて、迫力があります。
立ち上るような気を感じた神社でした。
ほかにも、家康公を祭った東照宮や足腰の神様などといった社があり、足腰の神様の社には、下駄などの履き物がびっしりと奉納されていました。
社のまえの鏡池には蓮がたくさん生い茂って、水面が見えないほどでした。
アッコさんと大感激していたら、おもむろにケータイの竜巻注意報が鳴って、びっくり。
竜巻といえば、竜。龍神が目覚めたのかしら?
ここから石段を50分下ると、次に向かう五重塔に辿り着くとのことですが、ケガをしては大変とのことで、バスに乗って近くまで行きました。
○ 羽黒山・五重塔
参加者たち一人一人がお土産店に杖を貸してもらいますが、数が足りず、私たちは若者代表ということでそのままナシで向かいました。
杖が必要な道ってどんな感じ?と気になりましたが、石段に手すりがついていない程度で、無くても大丈夫でした。
不規則な石段を下り、うっそうとした杉林の中へと入っていきます。朱色の神橋を越えると、巨大な杉の大木がありました。
爺杉といわれるとのこと。婆杉もあったそうですが、明治時代に台風で失われてしまったとのこと。おじいちゃん、おばあちゃんの分もがんばって。
そして今回の旅で一番楽しみだった、五重塔に着きました。
すばらしい。もう言葉がありません。
巨大な杉林の緑の中にひっそりと立つ姿は、染み通るような趣があります。
澄んだ濃い空気の中で、自分の生きる道を見いだす力が得られそう。
この感覚を覚えていたくて、しばし立たずみました。
ただとても暑く、こんな暑さの中で訪れることになるとは想像していませんでした。
平将門が創建したとも言われている、秘密に満ちた古塔。
どうぞ、邪悪な闇からアッコさんと私をお守りください。
その後、岩からしみ落ちるような滝のもとに行ったり、欄干のない橋に見とれていたりなどしたら、いつの間にか集合5分前になっていました。
辺りにはもう誰もいません。二人で焦って石段を駆けあがって、ぎりぎり時間に間に合いました。
汗だくになってダッシュし、涼しいバスの中で一心地。
でもお土産屋を見たり、柿ジェラートを食べる暇がありませんでした。
帰り道、とつぜん空が暗くなり、あっという間に窓を叩きつける大雨に。
雷もゴロゴロ鳴り続け、龍神雷神が活動しているなと思います。
○ 蔵王温泉
ちょうど雨が止んだあとに、宿に戻りました。
「大変だったんですよ。濡れなくてよかったですね」とねぎらいの言葉をかけてくれる女将。
出発も帰りも、女将が外で挨拶してくれます。毎日のテレビ番組の紙に、女将が自作の短歌を載せており、たしなみがある人だと思いました。
こんな感じに。
「難しき言葉も知らず歌を詠む 古希の手習いのひとりおかしさ」
雨上がりの夕焼けは、黄色ともピンクともいえない、不思議な色でした。
夕食は、山菜郷土料理御膳。
金屏風の前に大将がでんと構え、黙々と芋煮をよそっていました。
この画像をネットに上げたら、観た人に衝撃を与えたらしく、「夏なのに芋煮?」「なぜ金屏風の前で?」とのコメントをもらい、特に変に思わなかった私はすでにどっぷりと山形ナイズされていたことを知りました。
エブリデイ・芋煮王国の山形。ディープだわ。
べにばな蕎麦、芋煮、すいかと、どれもおいしくいただきました。
温泉がほんとに良くて、もうすべてオッケーという感じ。
ぬるりとしたお湯の感触で、肌もつるりとします。
ロンドンオリンピックの次第をチェックしながら、またよく冷やしたスパークリング日本酒で乾杯。
いつもいつも、旅の夜は、連れが先に寝て、私が日記を書くために起きているというスタイルでしたが、今回はアッコさんが仕事をしているため、一緒のタイミングで寝られます。
それもまた嬉しいもの。
ところが、プチアクシデントがありました。なんだかかゆいなと思ったら、窓の網戸に穴があいており、蚊が入ってきた様子。
さらに、なにかがブンブンと飛んでいます。「カメムシだね」とのアッコさんの声に、キャーと悲鳴を上げる私。
虫はそれほど怖くありませんが、カメムシだけは苦手なの~。助けてー。
「とにかく、被害が大きくならないうちに、蚊取り線香をお願いしよう」とフロントに電話をかけましたが、何度かけてもつながりません。
時間はまだ10時前。えー、フロントは夜には閉まっちゃうの?
温泉は24時間あいているのに、宿の人は夜には寝てしまうのでしょうか。
こんな宿は初めてで、びっくりしました。
それなら、自分たちで何とかしなくては、と少し部屋を暗くしていたら、カメムシはブーンとどこかに飛んでいったので、ひと安心しましたが、蚊はひそんでいたようで、寝ている間に腕を何箇所か刺されてしまいました。
お湯はいいお宿なのに、暑さといい、虫といい、毎晩なかなかスムーズに寝かせてもらえず、とほほ。
まあそれも、終わってみればファニーな思い出です・・・。
冷房がないため、朝方暑さで目が覚めたりしましたが、8時間近く眠れました。
「明日の朝早起きする!」と前日宣言していた通り、アッコさんが5時半に起床して、お仕事を始めました。
私はその気配を感じながら、布団の中でしばらくゴロゴロして、6時に起き、朝湯につかりました。
朝の温泉、気持ちいーい。
朝は焼きじゃけ。添乗員さんから、鮭とサーモンの違いを教わります。
日本人は油っぽい方が好きなのでサーモンを選ぶけれど、こちらが本当の鮭だそうです。
今回は、二泊とも同じ宿。荷物を置いて身軽になっていけるのが、なにより楽。
それでもアッコさんはPCを手放さず、「昨日あまり進まなかったから」と座席に座ってもAirMacを広げているので、「働き過ぎよー、ううっ」と泣けてきました。
彼女が真面目に仕事をしている横で、私はのんきにグーグー眠ってばかり。起きたばかりなのに…。
酒田に母方の故郷があるというアッコさん。宿の人に、酒田までの距離を聞いたら、バスで2時間半ほどかかるとのこと。
「ここは仙台の方が圧倒的に近い」と言われます。
確かに、多賀城の中学校で、サマーキャンプが蔵王登山でした。
酒田といったら『おしん』を思い出しますが、『おくりびと』の舞台にもなったそうです。
今日もまた、見渡す限り緑の世界。
日本って、こんなに緑に囲まれている国なんだーと驚きます。
「山形って、ほんとに名前の通りだね」とアッコさんもしきりに感心しています。
緑はいいのですが、山また山に囲まれているため、時々湖を見ると、新鮮ではっとします。
渡りたくなるような、美しい橋梁。ダムも見えました。
蔵王から平地に下りると、見渡す限りの庄内平野。
青々とした水田が広がり、これが秋になるとたわわに実って、新米になるんだなあと思いながら見渡しました。
なんだか美瑛を思い出します。
途中、「8月1日に牛の放牧の移動を行うため、道路を通行止めにします」という表示を見かけました。
ここでは牛が優先なのねー!
途中の物産館で、月山の水と鳥海高原のヨーグルトを調達。
画像に写っているのは、添乗員のコバヤシさん。
ヨーグルトは最後の一つだったため、二人で仲良くシェアしました。
どちらもおいしい!2Lの月山水も調達し、出羽三山の恵みを存分にいただきました。
○ 月山八合目・弥陀ヶ原湿原
「今日のルートは難所なので、ドライバーが朝から集中している」と添乗員さんが言った通り、ドライバーさんの周囲にはピンと張りつめた空気が漂っています。
月山への道は急な坂道が延々とくねくね続き、箱根なんてまったく目じゃないほど。
しかも一方通行並の細さなので、対向車が来るとそれはもう大変。
さらに大型バス同士では、どうしたら切り抜けられるものかと、乗客の私たちも息を呑んで見守ります。
それでもかすることなく華麗にすりぬけられる、運転の技術の高さ。
文句なしに、カッコヨイです。
日光のいろは坂よりもハードな道を越えて、ようやく八合目に到着。
3、4合目あたりから、すでに耳がキーンとしていましたが、つまり富士山五合目よりも高い場所ということですね?
この日もやっぱりカーブ酔いしてへろへろでしたが、標高約1400mの場所に立つと、見渡す限り緑の山々のすそ野が広がり、見晴らしの良さと空気の美味しさですがすがしい気持ちになりました。
まず、中之宮に参拝しました。大きな撫でウサギがいたので、二人で代わりばんこになでさすりました。
でもなぜウサギ…?牛ならわかるけど…。
あっ、ウサギは月の神様のお使いだから、月山に?
あとで調べてみたらその通りで、月の神使として月山本宮に祀られているそうです。
めいめいに弥陀ヶ原湿原を自由散策しました。高原の風がとても気持ちがよく、あっという間に下界の憂いを忘れます。
高山植物の宝庫と言われている通り、ニッコウキスゲをはじめとしたかわいらしい花々が今を盛りと咲いており、あちこちに池もあってのどか。
鳥や蛙が鳴いているのが聞こえ、霧が風に乗って動いていくのが見えます。
あっという間に、霧に包まれて辺りが見えなくなったりもしました。
♪ 君の行く道は 果てしなく遠い~♪
本当に自然の中にいるんだなあと、リラックスできました。
アッコさんは「Podcastに使う」と、自然の音を録音していました。
木道をたどって、気持ちよく1時間の散策をこなし、山を眺めながら軽食をとりました。
○ 羽黒山・出羽三山三神合祭殿
またくねくねカーブの山道を降りて、登って、羽黒山へ。
先ほどの月山ほど登っていないため、山なのに暑く、蜃気楼が見えそうです。
天狗のような格好をした男性がいるのも、幻影かしら…と思いましたが、本当にいました。
一歯の高足下駄で、とってもバランス悪そう。写真撮影に参加していました。
ほかに、二歯の下駄を履いている人もおり、参拝客を案内していました。
出羽三山三神合祭殿は、とても豪奢で驚きました。
白い龍の彫刻が動き出しそうなほどリアルで、迫力満点。
受ける印象の強さに、しばし動けずに見とれます。
山中なのにここも龍神をお祀りしています。
ちょうど白装束の修験者の方々の祈祷中で、巫女舞を見ることができました。
ここの御朱印も、見開きいっぱいに描いてもらえて、迫力があります。
立ち上るような気を感じた神社でした。
ほかにも、家康公を祭った東照宮や足腰の神様などといった社があり、足腰の神様の社には、下駄などの履き物がびっしりと奉納されていました。
社のまえの鏡池には蓮がたくさん生い茂って、水面が見えないほどでした。
アッコさんと大感激していたら、おもむろにケータイの竜巻注意報が鳴って、びっくり。
竜巻といえば、竜。龍神が目覚めたのかしら?
ここから石段を50分下ると、次に向かう五重塔に辿り着くとのことですが、ケガをしては大変とのことで、バスに乗って近くまで行きました。
○ 羽黒山・五重塔
参加者たち一人一人がお土産店に杖を貸してもらいますが、数が足りず、私たちは若者代表ということでそのままナシで向かいました。
杖が必要な道ってどんな感じ?と気になりましたが、石段に手すりがついていない程度で、無くても大丈夫でした。
不規則な石段を下り、うっそうとした杉林の中へと入っていきます。朱色の神橋を越えると、巨大な杉の大木がありました。
爺杉といわれるとのこと。婆杉もあったそうですが、明治時代に台風で失われてしまったとのこと。おじいちゃん、おばあちゃんの分もがんばって。
そして今回の旅で一番楽しみだった、五重塔に着きました。
すばらしい。もう言葉がありません。
巨大な杉林の緑の中にひっそりと立つ姿は、染み通るような趣があります。
澄んだ濃い空気の中で、自分の生きる道を見いだす力が得られそう。
この感覚を覚えていたくて、しばし立たずみました。
ただとても暑く、こんな暑さの中で訪れることになるとは想像していませんでした。
平将門が創建したとも言われている、秘密に満ちた古塔。
どうぞ、邪悪な闇からアッコさんと私をお守りください。
その後、岩からしみ落ちるような滝のもとに行ったり、欄干のない橋に見とれていたりなどしたら、いつの間にか集合5分前になっていました。
辺りにはもう誰もいません。二人で焦って石段を駆けあがって、ぎりぎり時間に間に合いました。
汗だくになってダッシュし、涼しいバスの中で一心地。
でもお土産屋を見たり、柿ジェラートを食べる暇がありませんでした。
帰り道、とつぜん空が暗くなり、あっという間に窓を叩きつける大雨に。
雷もゴロゴロ鳴り続け、龍神雷神が活動しているなと思います。
○ 蔵王温泉
ちょうど雨が止んだあとに、宿に戻りました。
「大変だったんですよ。濡れなくてよかったですね」とねぎらいの言葉をかけてくれる女将。
出発も帰りも、女将が外で挨拶してくれます。毎日のテレビ番組の紙に、女将が自作の短歌を載せており、たしなみがある人だと思いました。
こんな感じに。
「難しき言葉も知らず歌を詠む 古希の手習いのひとりおかしさ」
雨上がりの夕焼けは、黄色ともピンクともいえない、不思議な色でした。
夕食は、山菜郷土料理御膳。
金屏風の前に大将がでんと構え、黙々と芋煮をよそっていました。
この画像をネットに上げたら、観た人に衝撃を与えたらしく、「夏なのに芋煮?」「なぜ金屏風の前で?」とのコメントをもらい、特に変に思わなかった私はすでにどっぷりと山形ナイズされていたことを知りました。
エブリデイ・芋煮王国の山形。ディープだわ。
べにばな蕎麦、芋煮、すいかと、どれもおいしくいただきました。
温泉がほんとに良くて、もうすべてオッケーという感じ。
ぬるりとしたお湯の感触で、肌もつるりとします。
ロンドンオリンピックの次第をチェックしながら、またよく冷やしたスパークリング日本酒で乾杯。
いつもいつも、旅の夜は、連れが先に寝て、私が日記を書くために起きているというスタイルでしたが、今回はアッコさんが仕事をしているため、一緒のタイミングで寝られます。
それもまた嬉しいもの。
ところが、プチアクシデントがありました。なんだかかゆいなと思ったら、窓の網戸に穴があいており、蚊が入ってきた様子。
さらに、なにかがブンブンと飛んでいます。「カメムシだね」とのアッコさんの声に、キャーと悲鳴を上げる私。
虫はそれほど怖くありませんが、カメムシだけは苦手なの~。助けてー。
「とにかく、被害が大きくならないうちに、蚊取り線香をお願いしよう」とフロントに電話をかけましたが、何度かけてもつながりません。
時間はまだ10時前。えー、フロントは夜には閉まっちゃうの?
温泉は24時間あいているのに、宿の人は夜には寝てしまうのでしょうか。
こんな宿は初めてで、びっくりしました。
それなら、自分たちで何とかしなくては、と少し部屋を暗くしていたら、カメムシはブーンとどこかに飛んでいったので、ひと安心しましたが、蚊はひそんでいたようで、寝ている間に腕を何箇所か刺されてしまいました。
お湯はいいお宿なのに、暑さといい、虫といい、毎晩なかなかスムーズに寝かせてもらえず、とほほ。
まあそれも、終わってみればファニーな思い出です・・・。
林の中にしゃんと立っているのが、とても綺麗です。
自分も行ったらしばらく見とれて時間が過ぎそうです。
うっそうとした山の中にたたずむ古めかしい塔はとても絵になって、ただただ感動します。
でも、時間を忘れて見とれるには、もうちょっと涼しい季節の方がいいかも~(^_^;)