怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

弁当持参はケチな証拠

2014年04月18日 | おいしいもの
時々集まって食事を楽しむ私たち三人は三年前からの付き合いだ。
共通しているのはドイツ在住外国人であること、外食が嫌いってことかな。その日はスペイン人のE子さん宅だった。

野チシャのサラダ。ヤギチーズ、ナッツ、などが混ぜられていて各自好きなようにオリーブオイルとバルサミコ酢をかける。丸ごとプルーンが食べづらく、6粒盛られた2つしか食べられることができなかった。

主料理は鮭と海老のパイ。三人ではとても食べきれない量だ。「残りは明日職場に持っていくの」と、E子さん。
ドイツでは弁当持参で職場などに行くのは「ケチ」と思われるのだそうだ。毎日のように自宅から昼食を持っていくE子さんは、ある日同僚にこう尋ねられた。
「そんなにお金を貯めて、どうするの?」
彼女はここの外食が不味いことが不満で持参を始めたのだそうだ。わたしはその気持ちがよくわかる。
外で食べるもののほとんどが不味い。毎日ミュンヘン中央駅構内で昼食を買い食いしている中国人友人は「どれも全部不味い」と断言していた。
子供の頃からドイツで育っていればここの不味さに耐えられるかもしれないが、私たち成人以後移住者にドイツの外食は難しい。
E子さんは失礼な質問に正論で返すのは腹立たしいのでこう答えたそうだ。
「ええ、ファラーリを買う予定なので」
すると、その男は二度と彼女の弁当持参をからかわなくなったそうだ。

この一切れは大きかった!全部食べきるのに苦労した。パイ生地は私にとってハードルが高い。もう一切れ誘われたのを断ったら「あら、りすさんのために魚介類のパイにしたのに」と残念そうにしていた。
肉食が嫌いなのは私の交際範囲で知られてきているが、高油分も苦手なのをこれからは説明しなくてはならないか・・・そんなこと言っていたら欧州人は私に何も作ってやれなくなってしまうな~
 彼女のお気に入りのスペイン産ワイン。おいしかった。
私はアルコールもだめなのでほんの少し舐めるようにいただくだけなのだけれど!

エンジニアの彼女、職場では周囲に嫉妬されるほど仕事ができるのだとか。(だから嫌味な質問もされちゃうのかな?)毎日の食事は健康を保ってバリバリ仕事をするため、と気をつけているらしい。ドイツ人、負けちゃうぞ~
最近引っ越した住まいは一人暮らしにはぜいたくな広さをもつ街の中心の新しいアパート。うーん、稼いでいるのね、と思わずウチの夫と比較した私はいけない妻。