(写真は阪神淡路大震災の時のもの)
東北関東大震災の報道が続きます。
行方不明の家族を探しているのに妙に明るい人、避難所で飛び回るようにお世話する学校の先生、怒りを現すことも無くたんたんと、ただ「薬が無い」と言う医療関係者。
今はあらゆる分野でプロフェッショナルが必要とされる時期です。気持ちだけのボランティアが単身飛び込むとかえって現地の人に負担がかかる事になりかねません。
レスキュー、原子力の専門家、危険地帯でも自力で活動できる自衛隊、消防や機動隊が頑張っています。ボランティアが必要な時期はこれから先にたくさんあると思います。今はただプロに任せる段階だと思います。
被災者は、地震直後はしばらく現実感が湧かず興奮状態が続きます。悲しいはずなのに泣けなかったり、逆に妙に元気が出てきて明るく振舞ったり、傍から見ると大丈夫な人のように見えるかもしれません。
しかし、その後しばらくすると気持ちが沈みがちになり、健康な男性でさえだれにも会いたくなくなります。
そして、それから続く長い復興への道は、線引きから始まります。全壊、半壊、一部損壊で違う税金免除やそれを証明する手段と多くの書類、お役所仕事とはいえどこかで一線を引かなくては処理できないのです。それが現実です。
心が折れてしまった人は、その手続きを取る事さえ放棄してしまいます。
日本にとって、阪神淡路大震災を上回り戦後最大の災害になることは間違いありません。国力が試される時です。
直接的な被害が無い地域はできるだけ普段の生活を続け、日本全体が地盤沈下しないよう日々の経済活動を送るべきだと思います。
そして、少し落ち着いたら・・・、できる活動はいっぱいあるでしょう。