Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

吉祥寺にて

2010-02-08 23:56:16 | 展覧会・建築・器
前期を鑑賞し、是非後期の展示も見たいと思っていた『斎藤真一展』を先日見ることができた。
前期の展示で圧倒された吉原遊郭を描いた「明治吉原細見記」、思わず目をすいっと外してしまいたくような暗さと情念にたじたじとなりながらも魅入られたようになったこの展覧会。
その後期は「越後瞽女日記」を中心とした展示だった。そこに描かれた瞽女さんの姿に、ある浄化された透明感と、そして同時にぬぐい難い底知れぬ寂寥とを覚えた。ただ、それは透明なゆえに、いっそ清々しささえ湛えているのだ。会場にずっと流れている瞽女さんの歌と三味線が絵にかぶり感動を覚える。
             
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館
会期:前期=2009年12月12日[土]-1月17日[日]
   後期=2010年 1月20日[水]-2月21日[日]
   休館日:12/28[月]~1/4[月]、1/18[月]、19[火]、27[水]
開館時間:午前10時~午後7時30分

その後、3月14日に閉店するということで閉店セール真っ最中の伊勢丹百貨店に寄ったが、とにかく多くの人で賑わっていた。もらった紙袋には『THANK YOU KITIJOJI』と書かれ、吉祥寺にちなんだ絵柄のものがどっさり描き込まれており、ついしげしげ眺めてしまう。
           
コメント (2)
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