Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

心より心に伝ふる花/観世寿夫

2010-02-20 00:13:40 | 
本に呼ばれる、ってことありませんか?
本屋を歩いていたら、どこかしらから
「私はここよ!」
「ページ開いて読んでごらんなさいよ」って。

そんな声に引かれて手に取った『心より心に伝ふる花』観世寿夫著。
              
能楽に興味があったわけでは全くなく、どころかTVでちょこっと観るのがせいぜいでそれも数えるほど。まして実際の舞台に足を運んだこととてないのに。
目次をめくって、ぱらぱらっと最初の方を読んでそこに書かれていた「花」という言葉に惹かれたのでした。花がある、とか花がないとか・・・じゃあ「花」って何?
そんなところから、読み始めたこの本なのだけれど、お能を知らなくても知らず知らずのうちに能楽にとっても興味がわいてくるから不思議、と同時に洋の東西を超越した芸術についても考えさせられていたのでした。リズムとか発声についての項はなるほどと思い当たることの多さについ頷きながら読んでいたり・・・。
この本を読んでいる時に、美術展のチラシで『能の面と装束』なんてのが目に飛び込んできて吃驚!しかし、ここはやっぱりいつかでよいから実際の舞台を観に行きたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする