
23日夜、中村雀右衛門さんの85歳のお誕生日を祝う会に出席しました。
このために23日は会社を午後から休み、大阪からこだまでのんびり東京へ向かいました

JR山手線がとまるというハプニングがありましたが、どうにかこうにか品川駅から恵比寿駅に到着。
会場は恵比寿ガーデンプレイス内にある、シャトーレストラン「ジョエル・ロブション」です


恵比寿駅から徒歩7分と聞いていましたが、とても遠く感じ、足を一歩前に出すたびに緊張も大きくなっていきました。
お店には地下から入ったので、エレベーターで1階の会場へ行きました。扉が開くと、芝雀さんをはじめ、京屋ご一門がズラッとお出迎え・・・されてたようです。
私はエレベーター内で緊張がピークに達し、降りた途端、受付へ一直線


芝雀さんが、こちらを見て、微笑んでらっしゃいました

受付の方に「どうぞお入り下さい。」と言われ、会場内に入ろうと覗くと、そこは別世界

テーブル席なら座れるのですが、今回は立食のため、どこへ行ったらよいのか分かりません。この時「一人」という不安に、押しつぶされそうになりました

「どうしよ~



と入り口で立ち尽くしていると、私の不安オーラを感じたのか、とっても上品な女性が「良かったら、ご一緒しません?」と声をかけて下さいました。私にはその女性が神様のように見えました。
6時半、雀右衛門さんが登場されました

とってもにこやかで、上品で、優しそうな方です

「雀右衛門さんと同じ場所にいる。雀右衛門さんがすぐ近くにいる。」それだけで満足でした。
レストランのお料理は小皿にのせられ、次から次へと運ばれてきます。その美味しいこと

見た目も綺麗で、食べても美味しい

なんだかすごくいっぱい食べてしまいました

声をかけて頂いた女性のおかげで、色々な方とお話しすることが出来ました。私が大阪から来たと言うと、皆さんすごく驚かれていました。そりゃ、そうですよね。単身、大阪から乗り込んできたんですから


でも、今頃になって、知り合いもいないパーティによく行ったなぁと、我ながら感心しています。
せっかく大阪から来たのだからと、お話をしていた方達が私の背中を押して雀右衛門さんの方へ

雀右衛門さんは座ってお食事中だったのですが、周りの方達の「雀右衛門さん、この方、大阪から来られたんですよ。」の声に、眼鏡の上から目を出されて、私を見られた笑顔は忘れられません

そして、「今日の夜行バスで大阪へ帰るそうなんです。」の声に、「え゛~」と驚いた顔をされて、そして少しお話をしたのですが、すいません…

その後、皆さんと写真を撮りました。後日、送って頂けるそうなので、楽しみです


ところで私、花束やプレゼントを渡す時間があると聞いていたので、プレゼントを持って行ってたんです。
パーティの途中で、司会者が「ここで花束の贈呈があります。」と言ったので、「来た~

「まず後援会から。」
「続いて、お弟子さんから。」
「・・・・・・・」
それで終わってしまったんです

「プレゼントを渡す時間は???」と思いましたが、みんなが注目している中で「プレゼントです

いよいよお開きになり、雀右衛門さんが挨拶をされてパーティは終了。皆さん、ゾロゾロと帰られていきます。私は最後まで「プレゼントどうしよ~


なんと言って渡したのか、これも全く覚えていません

覚えているのは、雀右衛門さんがすごく丁寧にお礼をおっしゃったこと。こちらが恐縮していると、手が差し出されました。
「え



もう感激で胸がいっぱいになりました。
雀右衛門さんの手は、すごく大きくて、力強かったです

時間が経てば、お話しした内容を思い出すかな?と思っていましたが、未だに思い出せません。かなり舞い上がっていたのだと思います。
人間国宝の中村雀右衛門さん。歌舞伎役者としての舞台も素晴らしいですが、素顔もとっても素敵な方でした。
そう言えば、雀右衛門さんに一度も「お誕生日おめでとうございます。」と言いませんでした

遅くなりましたが、この場を借りて、



雀右衛門さん、お誕生日おめでとうございます。
道無限とおっしゃる雀右衛門さんは、これからも更に「良い芸を」と努力され、舞台は益々充実した物になっていくことと思います。その舞台をこれからも見させて頂くことを、心から楽しみにしています。


