3日に松竹座へ昼の部を見に行ってきました。
チケットを発券した時に、写真の開運干支あめを頂きました
御祈祷済のありがたい干支あめ
ありがたくいただきます。
さて、お正月の松竹座はやっぱり雰囲気が違います。
着物姿の方が多く、とっても華やいだ雰囲気でした
今回は1階の3列目。
役者さんの表情や細かな動きをしっかり見る事ができ、やっぱり一階席は違うなぁと改めて感じました。
演目も、分かりやすいものばかりで、感動の涙、涙でした
土屋主税
土屋主税…中村翫雀 大高源吾…市川染五郎 晋 其角…嵐橘三郎
落合其月…坂東薪車 侍女お園…中村扇雀
この演目は以前「浪花花形歌舞伎」で観ました。
赤穂浪士の討ち入りにまつわるエピソードを素材にした「義士外伝物」と呼ばれるものです。とても良いお話で、私は大好きです。
つい最近観た気がしていたのですが、5年も前だなんて…
大高源吾の染五郎さんがかっこいい~
お正月から大阪で染五郎さんを観られるなんて、幸せです。
薪車さん、すごく貫禄が出てきましたね。
源吾を罵倒する姿には「そこまで言わなくても
」って思いましたが、其月が武士としての誇りを持った真っ直ぐな人だからこそ、出てきた言葉なんでしょうね。
源吾が吉良邸に討ち入ったと知った時に、死んで詫びようとした姿勢から、その心がうかがえます。
でも薪車さんにちょっとアクシデントが
最初の登場の時に、鴨居(引き戸の上にある横木です。)に頭が引っかかってカツラがずれてました
すぐさま直していましたが、全部取れなくて良かったです。
男の花道
加賀屋歌右衛門…坂田藤十郎 土生玄碩…松本幸四郎
万八女将お時…片岡秀太郎 田辺嘉右衛門…中村翫雀
加賀屋東蔵…坂東竹三郎 加賀屋歌之助…‥市川染五郎
男の友情に、こんなに泣かされるとは思いませんでした。
人気役者の加賀屋歌右衛門が失明寸前になってるところを、シーボルトの教えを受けた眼科医の土生玄碩の治療を受け、二人は厚い友情を結びます。
ある時、玄碩は「ここに歌右衛門が来なければ切腹しろ」と言われます。
玄碩は歌右衛門に手紙を書きますが、歌右衛門は舞台の真っ最中。
劇中劇もあり、その舞台の途中に玄碩からの手紙が届きます。
それを読んだ歌右衛門は『恩人の玄碩を助けるために、抜け出すのを許してほしい』と客席の私達に願う場面があります。ここでもう、お客さんは歌右衛門を応援する気持ちでいっぱいになったと思います。
髪を振り乱し、舞台衣装のまま玄碩の元に駆けつけ二人がしっかりと手を握りあった時は、もう涙涙涙
客席からも、鼻をすする音がいっぱい聞こえていたので、みんな涙涙涙
観客も巻き込んでの、見応えたっぷりのお芝居でした。
この熱いお芝居は、藤十郎さんだからこそ出来るお芝居ですね。
お正月から、感動的なお芝居を観られて、本当に幸せです。