ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

手抜き音楽

2005年09月01日 | 教えること
ある程度の時間をかけて、
曲を仕上げる事には、たくさんの意味がある。

教師によっては、できるだけ多くの曲を、と
たいして教えもしないで、
かなり早い段階でOKをだす人もいる。
確かに曲は覚えるし、譜読みにも強くなる。
そして、少し飽きた頃には新しい曲の譜読みを始める。

楽譜には、書かれていない指示や思いが、たくさん隠れている。
たんに音符を弾くだけでなく、
それらを理解し、表現することが、
演奏家の役目であるとともに、音楽をする楽しさの一つでもある。
また、そういった事について、
アドバイスを与えるのが教師の役目でもある。

なにも、教えずに、
「じゃあ、次はこれ見てきて」という教師は、
手抜きをしているようにしか私は思えない。







話術

2005年09月01日 | 教えること
いい教師には話術がある。

人を惹きつける表現力と、魅力的な表情。

特に相手が子供の場合は、ユーモアを取り混ぜながら、
自分も楽しみながら、表現豊かに話す。

話術が優れている教師とそうでない教師を
子供達は、すぐ見抜き、態度に示す。

子供達のレベルにたって話すのではなく、
彼らのほんの一歩先から、刺激する。

例えば、生徒の集中力が切れかけてる時に、
ちょっとした冗談や脱線トークをし、
再び、レッスン内容に結び付けることによって、
子供の意欲や興味関心を持続させることができる。

教師の話術は引き出しから出すものだ。
普段から、ネタをためておくといいかもしれない。