ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

国境での出来事 その2

2005年09月11日 | ひとりごと
チェコ人のそのバス運転手は、私のところへ来て、
「ドイツの検察官に君を連れて来いと言われたので
一緒に来ていただけますか?」と言うのだ。

深夜2時雪が少し降っていて、静かな、国境で
私は何がなんだかわからず、オフィスに出向いた。

そこには、かなり体の大きい無愛想な検察官が
私のパスポートをスクリーンで細かくチェックしていた。
彼はドイツ語で何か話しながら、そこの仲間と
私のパスポートについて調査している。

しばらくたつと、その検察官が
「君は本当に日本人か?君のパスポートは怪しい。
これはどこでつくったパスポートだ?」と英語で聞いてきた。

当時の私のパスポートはスタンプだらけだった。
しかも、列車やバスでの出入国のスタンプが多かった。
5年のパスポートだが、表紙の金字もはげかかっていた。

それでも日本でつくったもので何も嘘はないので
自信を持って
「これは確かに私のもので、日本でつくったものだ。
何がそんなに怪しいのか?」と聞いたがその無愛想な検察官は
私の言葉には答えず、怪しい目でそのパスポートと見本らしき
パスポートを見比べていた。

15分ほどたって彼は私に1枚の紙を差し出した。

なんと日本語のテストだ!

「このテストをやれ。」と言われたので目を通してみると、

-あなたのパスポートに書いてある同じサインをここに書きなさい。
-三角形と円の形をここに書きなさい。
-七千五百八十三を数字で書きなさい。
-梯子(はしご)の図柄を描きなさい。

と言う感じのものだった。
まあ、私はあいにく正真正銘の日本人だったので、
完璧にこなした。

解答用紙をどこかで採点したのか、
やっとバスに戻っていいと許可がでたので、
バス運転手とともにもどったが、約45分くらいは、
そこにいただろう。
かなり腹立たしかった。

バスの運転手は、私に「何故疑われたのだ?」と聞いたが、
私が知りたいところだと答えた。

それにしてもあの無愛想な検察官の顔は一生忘れないだろう。
最後まで罪人扱いだった。

バスに戻った時、他のの乗客に白い目で見られたのは
言うまでもない。

今も何故あそこで疑われたのかわからないが、
裕福な日本人が深夜バスに乗り込み旅行するという事が
怪しかったのかも知れないと思っている。