誰もが一度はテレビCMなどで、見た記憶がある以前から気になっていた風を受け生き物の様に歩く姿が印象的な作品“ストランドビースト”(オランダ語で「砂浜の生命体」 )
その“ストランドビースト”を一堂に見られる展覧会が、山梨県立美術館で、開催されていることを知って行く機会を伺っていたのですが、いよいよ会期が今月末に迫っていた事と、たまたま甲府に用事があり出かける機会があったので、足を延ばし満を持して出かけたのでした。
山梨県立美術館 種をまく人や落葉拾いなどミレーの一連の作品群の所蔵で有名です。
これらの作品を創造し製作されている方が「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるオランダ生まれの造形作家テオ・ヤンセンというアーティストです。
山梨県立美術館「テオ・ヤンセン展」作家インタビュー映像
STRANDBEEST EVOLUTION 2017
砂浜を疾走するストランドビーストは、まさに新たな生命体の様にふるまいます。
彼は、ホーリーナンバー「13個の聖なる数字」なる発見をします。この13個の数字がストランドビーストの歩行部品の比例関係の基礎となりました。
複雑に入り組む塩ビパイプ 驚きなのは、塩ビ管、ペットボトル、結束バンドなど、殆どが市販の材料で造られていること。しかしそれぞれが計算され構成されて創られています。
また驚いたのは、水を検知して自動反転する機構、風が無くてもペットボトルに圧力を蓄えて動き続けたりできる機構、転倒しないようにハンマーで自らを固定する機構など…。モーターやバッテリー等を使わず独自の機構を持っています。
製作を開始したのは1990年で、製作年代によって生命体の様に独自進化を遂げているそうです。
以下の写真は、展示されていた作品群を撮影しものです。それぞれには、生き物のような名称が付けられています。
アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ
アニマリス・ムルス
アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス
アニマリス・アデュラリ
アニマリス・オルディスの歩行
アニマリス リジデ プロペランス
アニマリス ブルハス プリムス
アニマリス・ウミナミ
作品によっては、実際に動かすデモンストレーションがあります。予約時間とイベントスケジュールを事前に調べておくと待ち時間が無く鑑賞出来ます。
会期は、6月22日(火)まで。なお、入場には事前予約が必要です。
山梨県立美術館「テオ・ヤンセン展」
☞関連リンク:山梨県立美術館 公式ページ
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