以下は Dig for ancient pyramid in Bosnia よりの翻訳文)
昨年11月に考古学者がボスニアの丘にあると考えているピラミッドの発掘調査が始まった。ボスニア・ヴィソコ近郊のヴィソシア<Visocia>と呼ばれる650mの三角の丘陵には、地元 の伝説でピラミッドの可能性が長く伝えられている。
調査を率いるボスニア人考古学者によると、その丘陵は以前同氏が南米で研究したピラミッドに似ているという。予備調査では、地下のトンネル網への入口と考えられる狭い入口の構造が発掘されている。
14日、地元の炭鉱の救助チームが考古学者や地質学者の支援を受け、トンネルを調査した。 トンネルは3.8Kmもの長さになると考えられている。調査の結果、左右に伸びるふたつの他のトンネルとの分岐点2か所が発見された。人為的に作られた構造に間違いないとのこと。 「これは間違いなく自然にできたものではありません」考古学者のヌキッチ氏。
衛星写真や温度イメージング<thermal imaging>では、ヴィソシア以外にふたつの、別の小さなピラミッド型の丘がビソコで発見されている。トンネルはそれらに繋がっているのではないかと考えられている。調査チームは、ピラミッド前部の台地状の部分や、ピラミッド表面に葺かれていたと考えられる大きな石のブロックも発見している。
ヴィソシアがピラミッドかもしれないとの見解を初めて示したのが調査のリーダー、オスマナジッチ<Semir Osmanagic>氏。これが本当であれば、ヴィソシアはヨーロッパではじめて発見されたピラミッドということになる。同氏はヴィソコの3つのピラミッドをそれぞれ「太陽」「月」「ドラゴン」と名づけている。
地元では、ピラミッドにあやかるみやげ物を、旅行者・訪問者向けに売り出し始めている。
発掘調査は6か月ほど続く予定である。最初の調査結果の発表が向こう3週間の間に予定されている。調査チームには、5月中旬からエジプトの専門家2人も加わる予定。
人類学者によれば、ヴィソコには7,000年前からの人間の定住の証拠があるという。ドイツの考古学者は地下1mのところから24,000個もの新石器時代の加工品を発見している。オスマナジッチ氏によると、丘陵は、他の文明の上に別の文明が築かれる典型的な形になっているという。ヴィソコの町は、中世にボスニアの首都であった。またボスニアの王たちに使われた中世の要塞がヴィソシカの頂部にある。その要塞は古代ローマ帝国の哨戒所の上に築かれており、さらにそれも古代の居住地の廃墟の上に築かれている。 以上
実は、このニュース、既に昨年11月ごろに情報がありました。
しかし、地元のローカルネタであまり話題に取り上げられなかったので始めは、地元のタブロイド誌的なネタだと思っていて、どこの国にもいるんだなぁ。と、思っていました。でも、ちょっと調査をしてみたら意外な事実が後から後から出てくるものだから地元では、あやかり商品を売り出したりして、ちょっとしたブームになってるようです。また、National Geographic's NEWSにも取り上げられて今回のニュースになったみたいです。
遠巻きに見ると全国にある「日本のピラミッド」と呼ばれているただの三角山のように見えますね。地元では、古くからの伝承もあったそうで、いつぞやのどこかの国のブームにもちょっと似ているところがあって実に興味深いです。
「これは間違いなく自然にできたものではありません」と、言い切ってしまうからにはかなり期待がもてそうです。大掛かりな石採掘跡や上の写真のように表面を掘ってみたら平らに置かれた石版も露呈しているようで、今後の展開が楽しみです。
米国在住ですが、アメリカのニュースサイトでボスニアのピラミッド発掘を知りました。実証されればヨーロッパ初の古代ピラッミドになり、文明史が書き変えられる大発見になる、ということで非常に興味を持ち、その後ネットで関連サイトを読みあさりました。すべて英文の記事ですので、興味ある方のために抜粋して、対訳で今週My Blogにアップしました。
新発見もあり本物のピラミッドである可能性大です。
よろしかったらぜひご一読を。Homeから<This Week>へ飛ぶと写真入りで読めます。5回のシリーズ掲載です。
Just FYI.
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