今回は、参道の石段に興味深い謂れのある神社の紹介です。
場所は、中央本線 長坂駅から北東へ1キロほど。長沢総合スポーツ公園の一画に鎮座しています。
ここの参道の石段には、何でも全国でここでしか見る事が出来ない興味深い伝承がある事をたまたまネットで知り早速参拝して参りました。
社頭前に、多少のスペースはありますが県道609号(小荒間長坂停車場線)に面しており、それなりの交通量がありますので、車は隣にある長沢総合スポーツ公園内に停めて、境内裏手から森の中を歩き散策した方が賢明かと思います。
社頭からあがるとすぐに広場となっています。
一の鳥居 昭和八年建立 社頭に鳥居は無く(注連柱あり 冒頭写真参照)参道石段の途中になります。
この地区の神社では、良く見かける蚕霊大神の碑です。
右端は、大山住之神、石碑は、戊辰戦争、西南の役、日清・日露の戦争で戦死した人々の神霊を祀っていました。
双対道祖神が三基
こちらにも一基
可愛らしい祠
中央の祠に何か置いてありますね…!?
「努力」鎌倉土産でしょうか?(^^; みうらじゅんさん曰くこういうのを「いやげもの」って、言うんだそうです。
参道の石段です。下から登ってくると結構な段数があります。
さて、石段にある興味深い伝承ですが…。
石段途中にある手すりの支柱に立てかけてありました。
何でも石段に彫られたコブの事を「三ツ星大神」と言うそうで、長年恐れ多いことに人々は知らずに踏んでいた。そこで、中央に移動した云々…。
地元では、「三ツ星さん」と、呼ばれ親しまれているそうですが「上段の星は見にくい」とあるので下段もあるのかと意味取れるので、もう一か所を探してみると…。
ありました。「三ツ星大神 上段四段目」…。? 先ほどのは「二段目」、あ!ここから上に数えて四段目にあると言う意味ね。
意味が理解できるまで暫くかかってしまいました。
中央にコブ。その両脇に白百合学園の校章みたいな羽が付いているのが何となく分かります。
さて、今度は上段の方ですが…。案内書きによれば、手すりの下に移動したとあります。ならば中央に石段が来ているはず。
ですが、案内書きにある二段上の石段は、中央に来ていません。
改めて、案内板を良く観察すると、支柱に立てかけてあるだけで簡単に移動出来てしまいます。
どうやら以前は、別の支柱に立てかけてあったのでは?と、推測し一つ上の支柱を見ると色が途中から変わっているのが分かりました。(写真〇印)どうやら案内板自体が下の支柱に移動されていると判断し、上の支柱から二段上を確認してみました。
ちょうど二段目の、石段は手すりの真下になるので、この石段で間違えなさそうでしたが…。やはり案内板の通り良くわかりません。
ただ、何となく中央にコブがあるようにも見えるのですがイマイチ確信が持てませんでした。数少ないここを紹介しているこちらのサイトでは、ハッキリと確認できる写真が掲載されているのですが写真サイズが小さ過ぎてこれ以上の探索は、困難と判断しました。
さて、「三ツ星大神」なる星神ですが…。
ここ建岡神社の由緒からは三ツ星大神との関連は、見出せませんでした。
案内板には「魔除けの神」と、あります。
京都伏見稲荷の裏手にある「稲荷山」にも祀られている様ですが、やはり「三ツ星=オリオンの三ツ星」と、考えて良さそうです。
道教では、オリオン座の三ツ星をそれぞれ大将軍・左将軍・右将軍の星と見立て、武神として信仰していますが、武神を盾と見立て魔除けとしての意味を持たせている可能性はありそうです。
舞鶴城にも祀られているとの記載もあり、改めて調べてみようと思っています。
二の鳥居です。
隋神門
カラフルな隋神像二体
狛犬一対
拝殿 正面・両側面に庇がつい た日吉造り 久しぶりに見ました。
神紋は、四本足の諏訪梶紋、かつて諏訪明神とも称され ていたとも。
本殿 かつて山津波などで社地の移動を余儀なくされたと伝わります。
祭祀:建御名方命
由緒:当神社は日本武尊が天津神を祀り建岡と称したと云われ後に黒源 太清光公が諏訪大明神を配祀しました 建岡の神様は出雲の国からすぐ れた文化をもたらし妃の八坂刀売神と共に先住民族に耕作機織の業 を教え産業を興し信濃の国を開発しました 私達の祖先はこの神様を 氏神様と敬い御神徳をいただき神社を中心に平和な豊かな大八田を 築いてきました 私達が今日あるのは氏神様と御先祖のお蔭です
氏神様を建岡の山から末永く見守って下さいます(石碑より)
氏神様を建岡の山から末永く見守って下さいます(石碑より)
由緒に、ヤマトタケルの名が見られるのに祭祀に加えられていないのも、いろいろあった事を伺い知る事が出来ます。
拝殿に大提灯
神楽殿
本殿と同格の位置にあったひと際大きなお社 宝物殿?
宝物:有栖川宮織仁親王御染筆額字、高松宮家奉納系図、日野大納言資矩等の公家奉納和歌法楽百首
特に謂れは無いようですが、巨大な丸石神がありました。
【追記 6/28】
上の段にある「三ツ星大神」を再度確認するため再訪致しました。
真横から見れば確かにコブが三つある事が確認致出来ました。
俯瞰した角度からでも、はっきりと分かります。
立看を本来の正しい位置に移動しておきました。
【マップ】
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