京都へは、2012年のショートスティを含め何かと訪れる機会に恵まれ、訪れるたびにそれなりの収穫がありました。
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今回、京都行きが急遽決まって日程にどうしても再訪したかった場所が今回紹介する木島坐天照御魂神社(蚕ノ社)だったのでした。
当ブログで、以前“三柱鳥居”は、紹介しておりましたが意外にも当神社を紹介しそこなっていたので、この機会に近くの公園にあった三柱鳥居に関連した”あるもの”も併せて紹介したいと思います。
今回で三度目の参拝となりますが訪れるたびに新たな発見があったり興味は尽きません。
まずは、三条通りに面した参道入口に建つ一の鳥居の紹介です。
一の鳥居 普通の石鳥居ですが扁額の社名が違います。
蝅養(こがい)神社と読めます。
鳥居脇に建っていた灯篭にも同じ社名がありました。
白木鳥居で出来た二の鳥居です。比較的綺麗なので近年建て直しされたのでしょう。
木島社 社号標
並んで立つ蝅神社の社号標
もう一つ、ここで新たな発見がありました。
入口左右にある石灯篭に「磐座宮廣前」と書かれていました。
ここが「磐座宮」と言う別名があったと言う話は初耳でしたので、WEBで調べてみたのですがこれと言った情報はありませんでした。
拝殿 鳥居を潜ると車道の雑踏が嘘のように無くなり境内には、クマゼミの鳴き声が響いていました。
狛犬はいらっしゃいませんでしたが拝所手前左右に石灯篭と巨石が祀られています。これが磐座なのでしょうか?
拝所 後方中央に木島社の本殿とその右隣に蚕養神社の本殿が建ち並んでいます。
祭祀:天之御中主神、大国魂神、穂々出見命、鵜茅葺不合命、瓊々杵尊
由緒:
(境内案内図:写真クリックして拡大)
椿丘大明神 由緒には記載されず気になる祭祀です。椿大神と言えば、みちびきの神様“猿田彦”ですが、木島社の主祭神との関系が興味深いです。
白清社(白清稲荷)祭祀:宇迦之御魂神 ここも境内の一画にひっそりと祀られているお社です。
蚕の社駅の南にあった天塚古墳よりこちらへ 明治19年(1886)頃に古墳の発掘調査が行われ当社境内に遷座されたそうです。
元糺の池 かつての禊場だった場所です。左京区下賀茂に鎮座する賀茂御祖神社(下鴨神社)にも「糺の池」と言う神池があり神紋も同じ(二葉葵)なところから何か因縁があるのは間違えないと思われます。
元糺の池の奥にあの!三柱鳥居が鎮座しています。
まだ、日が高いせいもあって今回は明るく撮影できました。
中央の石積み やはり磐座として祀られているのでしょうか?
本来人と神域との結界に位置する鳥居を三方より閉じた系とした形となる三柱鳥居
その存在理由は、諸説ありますが今もなお謎多き鳥居です。
現在の三柱鳥居は、天保二年十二月(1831)に建て直しされたと伝えますが、ここに無造作に置かれれている柱の部分は、建て直し以前のもの思われます。
最寄り駅は、嵐電 蚕ノ社駅下車 徒歩5分ほどです。
さて、境内を出て次は事前情報より興味深い場所へ移動しました。
場所は、一の鳥居からすぐにある「太秦下刑部公園」です。
三柱鳥居を模したオブジェ?があると言った情報から訪れてみたものです。
ちゃんと水飲み場の上に建てられています。
元糺の池を模した水路も設けられていて、設計された方のこだわりを感じられます。
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【マップ】
木島社
太秦下刑部公園
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