先週末は、サクラさんが以前から気になっていたと言う西東京市田無町に鎮座“田無神社”へ参拝して参りました。 田無神社への最寄り駅は、西武新宿線田無駅から徒歩10分くらいになります。自宅からだと意外と不便で、今回は国分寺から西武多摩湖線萩山経由で行きましたが、乗り換えアプリに寄っては、全く異なるルートを選択してくるので正直どのルートがベストなのかわかりません。 田無神社には、興味深い神様と5つの龍神様が祀られている都内でも屈指のパワースポットだそうです。 では、境内を散策して参りましょう。
青梅街道沿いにある一の鳥居(靖国鳥居)です。来る10月12日~13日に例大祭が催されるそうです。
狛犬 以前は神輿蔵前ににあったものを本来の場所に近年移設されたそうです。 参道途中にある双体道祖神 ここでは、良縁結びの神様としてお祀りしているそうです。
参道途中に二の鳥居(靖国鳥居)
拝殿中央の見事な龍の彫刻 幾重にも掘られた立体造形が素晴らしいです。(金龍神:写真参照)
祭祀:
・主祭神 大国主命
・尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)(金龍神)、級津彦命(しなつひこのみこと)、級戸辺命(しなとべのみこと)
・須佐之男命、猿田彦命、八街比古命、八街比売命、日本武尊命、大鳥大神、応神天皇 境内案内図 見どころが多いのもこの神社の特徴です。 境内を見渡して一番目立つのは、やはりご神木の銀杏でしょうか。 五龍御神木として五つの銀杏の木が各方位を司っているそうです。(写真は金龍木) 続いて境内にある摂社を巡ります。 津島神社 境内左手 茅の輪の様な鳥居?の先に鎮座しています。 祭祀:素戔嗚尊(すさのおのみこと) 子育て親子石 津島神社の裏手に烏骨鶏のうこちゃんが飼われていました。
こちらは西参道ですが、神社ではなかなか珍しい冠木門があります。
弁財天社 祭祀:須勢理比売(スセリヒメ) 弁財天と言うと一般的には、宗像三女神の一人市杵島姫(イチキシマヒメ)なはずですが、ここの弁財天はなぜかスセリヒメとなっています。 スセリヒメは、古事記ではスサノオの娘で、オオクニヌシの妻と言う設定ですがここ田無神社ではなぜかスサノオの妻と言う設定となっています。なかなかこの辺りの話は興味深いので改めて文献調査をしてみたいところです。 少彦名神社 拝殿の横に祀られています。医薬の祖神とされ病気平癒の身体安全のご神徳があります。 祭祀:少彦名神(すくなひこなのかみ) 恵比寿・大黒天社 ご本体を撫でると金運、健康長寿、良縁に恵まれるそうです。 野分初稲荷大社 室町時代よりこの地域で崇敬されてきた古社だそうです。 祭祀:宇迦之御魂(うかのみたまの)神 煩大人(わづらいうし)社(左)と、塩竈(しおがま)社(右) 祭祀:煩大人神(わづらいうしのかみ)と、塩土老翁神(しほつちのおぢのかみ) イザナギが黄泉の国から帰依して禊をした際着ていた衣服が煩わしく脱ぎ捨てた衣から生まれたのが煩大人神です。煩わしいとはまさにここから来ています。 塩土老翁神は、山幸彦が海幸彦の釣り針を無くして困っていたところに現れ助言をする神さまです。 田無神社は、もともと“尉殿大権現”(じょうどのだいごんげん)と言う金龍神を祀っています。 龍神信仰はいわば水の神様でもあります。以前訪れた小平にある神明神社のある周辺は「逃げ水の里」と言われ開梱者たちは、水源の確保に苦労していたそうです。 田無神社のあるこの周辺も、関東ローム層の同じ地盤ですからやはり例外でななかったでしょう。
【五龍神】
現在の田無神社には、本殿と境内の東西南北に五色の龍神が配されています。
【金龍神】:土用を象徴する中央、大地、豊穣の守護神。他に家庭運・頭領運・事業運等に関する事を司り、大地に根ざす様な基盤を作れる様に導く。本殿の中に合祀されています。(※写真は拝殿の彫刻)
【青龍神】:春を象徴する東方、樹木・風の守護神。他に庭園・話術・音楽性・積極性等に関する事を司り、新芽が出る様に発展へと導く。
【赤龍神】:夏を象徴する南方、火の守護神。他に書斎・学業・勝負事・昇進等に関する事を司り、灯火の様な先見の明を与える。
【白龍神】:秋を象徴する西方、金属の守護神。他に倉庫・金運・飲食・結婚運等に関する事を司り、鉱脈を掘り出す様な収穫へと導きます。
【黒龍神】:冬を象徴する北方、水・雨の守護神。他に厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運等に関する事を司り、流水の様な新鮮な気を保たせる。
【五行思想】
(図番引用元:吾)
現在の田無神社は、もともとあった龍神信仰に五行思想に基づいた五龍神のご神徳を兼ねた興味深い神社と言えます。
また、ここのおみくじは変わっていて有名です。 五龍神みくじ 中におみくじが入ってます。ちなみに自分は大吉 サクラさんは小吉でした。 釣る!!鯛みくじ 鳥居型の絵馬もありました。 三宅宏実選手といえば、重量挙げの銀メダリストですね。
境内には、まだまだ興味深いスポットがあります。 こちらは撫牛ではなく撫龍
お兄さんが真剣に撫でてます。赤い鳥居は伊勢神明ですね。赤いのは初めてかも。
水神宮 かつて用水路跡だったとか。
とにかく見どころたっぷりの田無神社 連休中と言うこともあるかも知れませんがけっこう参拝で来られている方が多かったです。早々と七五三で来られている親子もみかけました。
おみくじや限定御朱印、たくさんの種類の授与品など…。
春に訪れた阿佐ヶ谷の神明社もそうですがちょっと方向性が違う気もしますが商魂逞しくなければ、神社も経営に難儀するこのご時世。現代の神社は、これはこれでアリなのかなと思っています。
※トップ右側の色付き御朱印は、秋限定(9~11月)です。
【マップ】